コロナウィルスのせいで外出れないし、ロードバイクで外を走るのも気が引けるな・・・
それにこれから梅雨でますます乗れなくなっちゃうな・・・
ローラー台があればロードバイクを室内で楽しめるのかな?
始め方を知りたいな!
こんな悩みに答えます!
昨今の情勢から、外でロードバイクに乗ることも容易ではありません。
とはいえ、サイクリストとしてはロードバイクに乗れない日々が続くことは何よりも辛い・・・
そんな「走れない」悩みを解決するのが「ローラー台」です。
感染をふくめ季節・天候・時間など何者にも縛られない「ローラー台」は、ロードバイクのユートピアです。
今こそ「ローラー台生活」を初めましょう!
かくいう私は、かれこれ4年近くローラー台に乗っていますので、情報には十分な信憑性があると思います。
<※2021/07/27現在>
現在コロナの巣篭もり需要などで在庫がほぼ流通していません。
見つけたらラッキーで多少高くても購入することをお勧めします!
知ってる?ローラー台の種類と特徴
ローラー台には、まず大きく分けて2種類あります。
- 固定ローラー ・・・ 筋力(パワー)アップが期待できる
- 3本ローラー ・・・ ライディングスキル上昇が期待できる
「固定ローラー」は、後輪をローラーに固定し安定した状態で走る構造です。
ローラーに抵抗物が埋め込まれており、その負荷を利用した筋力アップ(パワーアップ)を目的としています。
騒音も抑えられスペースも必要なく、トレーニングの内容に合わせて負荷を変えられることなどから、多くのユーザーに人気があります。
「3本ローラー」は、くるくると回る3本のローラー上をロードバイクで走る構造です。
もっともベーシックなローラー台で、ライディングスキルの上昇を目的としたローラー台です。
そのため初心者は乗るのさえ難しく、さらに騒音と広い設置場所を必要とするため一般家庭で使用するにはハードルの高いものになります。
「3本ローラー」と「固定ローラー」で価格差はありません。
賃貸(マンション)で暮らす人は、騒音やスペースの問題から「固定ローラー」がオススメです。
- 静音・省スペース
- 初心者でもすぐ乗れる
- 負荷があるから筋力アップにつながる
- 落車することはない
- 走行感は無い
- 騒音がひどく場所を取る
- 乗りこなすのに練習が必要
- 落車することがある
- ライドの安定感が上がる
- 走っている感がある
固定ローラーは3つの種類に分かれる
「固定ローラー」は、後輪への負荷のかけ方によって3つの種類に分けられます。
- ダイレクトドライブ式 ・・・ ローラー台に負荷をかける
- タイヤドライブ式 ・・・ タイヤに負荷をかける
- リムドライブ式 ・・・ リムに負荷をかける
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ダイレクトドライブ式の長所・短所
- 静音性がもっとも高い(=静か)
- タイヤやホイールの消耗が無い
- 消耗品の用意が不要(=ランニングコストが0円)
- 取り付けに手間がかかる
- ちょっとだけ高い
「ダイレクトドライブ式」の「固定ローラー」は、後輪をホイールごと外しロードバイクに直接装着するタイプです。
静音性・防振動性が最も高く、賃貸・マンションで使用するにはベストなタイプです。
後輪の代わりに直接ローラー台をつけるので、タイヤやホイールなどの消耗品は不要なので初期費用やランニングコストを抑えられるのも特徴です。
ただ、ホイールを外す必要はあるので取り付けには若干の手間がかかりますが、日常的にロードバイクに乗っている人なら問題にはならないでしょう。
もし「後輪の外し方」を知らなければ、パンク修理などで必要になるので、この機会に覚えることをオススメします。
タイヤドライブ式の長所・短所
- 商品と工夫次第では静音性が高い
- そのまま後輪に取り付けるだけでOK
- スタンダードなため比較的安価
- 専用のタイヤ・チューブ・ホイールが合ったほうが良い
- タイヤ・チューブが消耗する
- 削りカスで汚れることがある
「タイヤドライブ式」 の「固定ローラー」は、後輪のタイヤに直接ローラーを固定するタイプです。
装着も簡便で廉価モデルも用意されていることなどから、費用をとにかく抑えたい人にオススメです。
「タイヤドライブ式」は、タイヤ自体に負荷をかけるため段々とすり減っていきます。
防音・防振にも効果があるため、専用の「練習用の後輪セット」を用意しておくことをオススメします。
- 屋内練習用タイヤ:ビットリア ZAFFIRO PRO HOME-TRAINER
- タイヤチューブ:コンチネンタル Race28
- リアホイール:シマノ WH-R501 リアのみ
※「タイヤ」と「チューブ」の抵抗が下がると騒音と振動が抑えられます。
凹凸面は走らないのでパンクの心配はせず思い切って初期投資しましょう。
》オススメの「タイヤドライブ式固定ローラー」をみる。
リムドライブ式の長所・短所
- タイヤの消耗は無い
- そのまま後輪に取り付けるだけでOK
- ホイールのリムが消耗する
- 練習用の後輪が合ったほうが良い
「リムドライブ式」 の「固定ローラー」は、後輪のリムに直接ローラーを固定するタイプです。
リム自体に負荷をかけるため非常にホイールが痛みやすく、高価なホイールでは使用しないほうが無難です。
特にカーボンホイールでは、破損の可能性が非常に高いためまったくオススメ出来ません。
振動や騒音も大きいので、よほどのことがない限り使用しないほうが無難です。
新しいローラー台のカタチ:スマートバイク登場
自身のロードバイクにローラー台を組み合わせていた従来のローラー練習に、2019年ころからちょっとした革命が起きました。
「Zwift」を代表とするバーチャルライドが発展し、より高度なライドを求め「スマートバイク」と呼ばれる「ローラー台」が開発されました。
スポーツジムにおいてあるようなスピンバイクの出で立ちですが、ロードバイクにイニシャライズされ、ポジションはもちろんサドルを含む殆どのパーツを自分にあったものに交換できるようになっています。
価格的にも用途的にも、まだ普及するには至りませんがいずれ新しいスポーツバイクのカタチとして私達のサイクルライフに影響するでしょう。
- Wahoo :KICKR BIKE
- Tacx : NEO Bike Smart T8000
- Stages : STAGES BIKE
固定ローラーの負荷調整機能の違い
固定ローラーは「負荷調整機能」がついており、これを調整することで、脚力に合わせたペダリングや、より高負荷の練習(ヒルクライムなど)を効率良く行うことが出来ます。
そしてこの「負荷調整機能」は、タイプによって3つに分かれます。
- マニュアル:手動
- セミーオート
- オート:自動機械制御
マニュアル式負荷調整
「マニュアル式」は、ローラー台から伸びたコントローラーで負荷を調整するものです。
廉価な「タイヤドライブ式」に多く、一般的にはハンドルに装着し、トレーニングに合わせて自身で調整していきます。
軽い負荷から重い負荷まで、自在に調整できることが特徴です。
セミオート式負荷調整
「セミオート式」は、ペダリングによって抵抗体をかき回しそのときに発生する抵抗を負荷として利用するもの。(フルード式の場合)
ペダリングを早くすることで段階的に負荷も上がっていきますが、自在に変えたり強弱を変えることは難しいのが特徴です。
とはいえ、スペック上の負荷値(ワット数:W)はかなりのもので、物足りなくなることはまず無いでしょう。
上位機種の「タイヤドライブ式」や殆どの「ダイレクトドライブ式」に使用されています。
オート式負荷調整=スマートトレーナー
「オート式」は、「セミオート式」の負荷調整を自在に変えられるもの。
とくにPC上の仮想空間を利用したサイクリングゲーム「Zwift」と連携し、坂や起伏に連動した負荷を再現することができるものを「スマートトレーナー」と呼びます。
上位機種の「タイヤドライブ式」と「ダイレクトドライブ式」に使用されます。
静音性・防振動性による違い
一般的な日本家庭では賃貸のマンションで暮らしている方が大半で、「静音性」や「防振動性」は大事なポイントです。
「静音性」や「防振動性」に優れたローラー台なら「ダイレクトドライブ式」がオススメです。
しかし、多少の引き換えにしても費用を抑えたいのであれば「タイヤドライブ式」も選択肢に入ります。
ダイレクトドライブ式<タイヤドライブ式<リムドライブ式<3本ローラー
もちろん機種にもよりますが、「ダイレクトドライブ式」は、「音」も「振動」も極限まで抑えられ、チェーンのこすれる音くらいしかせず襖一枚隔てれば全く気にならないレベルです。
木造住宅やよほど壁が薄い住宅でない限りは、まず大丈夫でしょう。
その反面「タイヤドライブ式」は専用のタイヤなどで対策をしても「ダイレクトドライブ式」には及びません。
とくに「振動」が響きやすく、高音域であるノイズとことなり対策が立てづらいので「1階の角部屋」でないと使用は制限されるでしょう。
それ以外の「リムドライブ式」と「3本ローラー」は、賃貸マンションであればお話になりません。使用は控えてください。
初めてのローラー台の選び方
初めてのローラー台は、以下の2つのポイントを参考に選びましょう。
- 賃貸?持ち家?どこで使うか考えよう
- トレーニング?Zwift?何をしたいか考えよう
賃貸?持ち家?どこで使うか考えよう
- 賃貸マンション → ダイレクトドライブ式もしくはタイヤドライブ式
- 持ち家 → すべてのローラー台
まずは、どこで使うかを考えましょう。
賃貸マンションでローラー台を使用する場合
日本では、多くの家庭で賃貸のマンションに住んでいます。
賃貸マンションでは、近隣住民との関係を考えた上での「ローラー台」選びが最も重要になってきます。
製品の負荷性能よりも、「静音性」や「防振性」を重視したローラー台選びが必要です。
「静音性」や「防振性」に適している「ローラー台」は、「ダイレクトドライブ式」もしくは「タイヤドライブ式」の固定ローラーです。
第一選択としては、「ダイレクトドライブ式」をオススメします。
「静音性」や「防振性」はもちろんのこと、「初期費用」と「ランニングコスト」にも優れてるからです。
「タイヤドライブ式」のほうが歴史が長いため、廉価品やコピー品が出回っているため安く揃えることも可能です。
しかし、「タイヤドライブ式」の場合「トレーニング専用のリアホイール」を用意することを考えると、その差はなくなります。
ホイール+タイヤ+チューブ+スプロケット=約19000円
対して「ダイレクトドライブ式」は、「スプロケット」だけ別途用意すれば良いので6000円ほどで足ります。
「静音性」や「防振性」に優れているだけではなく、初期費用もランニングコストも優れているのであれば「タイヤドライブ式」を選ぶメリットはまず有りません。
持ち家でローラー台を使用する場合
対して持ち家の場合、同居人(家族)からの理解が得られれば、どの様なローラー台でも使用は可能です。
また、庭やガレージ付きの家であれば「3本ローラー」の使用も可能になるため、選択肢の幅が広がります。
トレーニング?Zwift?何をしたいか考えよう
「ローラー台」を買って何をしたいのか?どうなりたいのか?は、購入するにあたり重要です。
トレーニングであれば以下のように分けられます。
- 筋力アップ → タイヤドライブ式固定ローラー(手動式負荷)
- ライドスキルアップ → 3本ローラー
- 持久力トレーニング → 3本ローラーもしくはダイレクトドライブ式固定ローラー
まず、「筋力アップ」「脚力アップ」が目的なら「タイヤドライブ式」の「マニュアル式負荷」が良いでしょう。
主目的は「マニュアル式負荷」で、理由は自身のトレーニング目的に合わせて負荷を変えられるからです。
「セミマニュアル式」だと「もっと負荷がほしい!」「ケイデンスを上げる練習がしたい」と言ったときに、負荷を調整することができないのです。
「タイヤドライブ式」と言ったのは、今現在「ダイレクトドライブ式」で「マニュアル式負荷」のものがないからです。
対して「ライディングスキル」を向上させたいのであれば、バランス感覚が必要とされる「3本ローラー」しかありません。
また、バーチャルライドができる「Zwift」をやりたいのであれば「スマートローラー(スマートトレーナー)」と呼ばれるものがオススメです。
どのローラー台でもプレイすることは可能ですが、自動で負荷を変えてくれる「スマートローラー(スマートトレーナー)」だと、バーチャルの世界によりのめり込めます。
【価格別】ダイレクトドライブ式ローラー台のオススメ
価格別にダイレクトドライブ式の固定ローラーを見ていきましょう。
- 5万円以下
- 10万円以下
- 20万円以下
5万円以下のローラー台まとめ
Elite – VOLANO
- 負荷 – 800W
- 別売りのセンサーで無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
ダイレクトドライブ式ローラー台の中で最安の「VOLANO」
その理由は、「フライホイール」という負荷に関係するパーツを小型化することで省スペース・コストダウンを図っているからです。
とはいえ、負荷は800Wと趣味ライダーには十分すぎるくらいなので、ローラー台初心者にとってはピッタリです。
難点としては、測定用のモジュールがついていないことです。そのため、速度を図りたい場合は別途オプションパーツ「MIZURO B+」が必要になります。
私も使用しているローラー台でレビュー記事も書いているので、参考にしてください。
10万円以下のローラー台まとめ
Elite – SUITO-T
- 負荷 – 2900W
- 測定誤差 – ±2.5%
- 再現斜度 – 15%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
もともとあった「SUITO」の付属スプロケットを省いてリーズナブルになったマイナーチェンジモデルです。
固定ローラーの中でもかなりコンパクトな方で、折り畳み時はなんと幅15cmほど。
これなら、狭い部屋でもベッドの下や本棚の隙間などにスッと収納できますね!
また、新しいモデルというのもありコロナ禍でも在庫が安定しているのが嬉しい。
Elite – TURNO
- 負荷 – 1580W
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
Elite(エリート)のダイレクトドライブ式ローラー台のエントリーモデルの一つで、コスパに優れた1台です。
無線対応専用測定用センサーが内蔵されているので、購入してすぐトレーニングを開始出来ます。
VOLANOとは、パワー(負荷)量がことなり剛脚を自負している人はTURNOを始めに選ぶと良いです。
Elite – KURA
- 負荷 – 1800W
- 測定誤差 – ±1%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
Tacx – FLUX 2 smart
- 負荷 – 2000W
- 測定誤差 – ±3%
- 再現斜度 – 16%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
20万円以下のローラー台まとめ
Elite – DIRETO X
- 負荷 – 2200W
- 測定誤差 – ±1.5%
- 再現斜度 – 18%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
wahoo – KICKR CORE
- 負荷 – 1800W
- 測定誤差 – ±2%
- 再現斜度 – 16%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
ミノウラ – KAGURA 神楽 LSD9200
- 負荷 – 2200W
- 測定誤差 – ±1%
- 再現斜度 – 25%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
wahoo – KICKR
- 負荷 – 1800W
- 測定誤差 – ±2%
- 再現斜度 – 20%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
Elite – DRIVO Ⅱ
- 負荷 – 2300W
- 測定誤差 – ±0.5%
- 再現斜度 – 24%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
Tacx – NEO 2 Smart (T2850)
- 負荷 – 2200W
- 測定誤差 – ±1%
- 再現斜度 – 25%
- 専用センサー内蔵で無線通信可能
- 変速 – 9/10/11s
- カンパ対応(別売り)
ローラー台を快適に使う準備
ローラー台を選んだら「快適」に練習できるよう周辺環境を整えましょう。
- トレーナーマット
- スウェットカバー
- 防振剤
- タオル
- サーキュレーター
- PCもしくはモバイル機器
- ディスプレイスタンド
- 無線イヤホン
ローラー台の汗対策
ローラー台をしている最中は、普段では考えられないくらい汗をかきます。
汗対策をせずにローラー台をすると、楽しめないだけではなくロードバイクやローラー台を壊す可能性もあるためしっかり汗対策をしましょう。
トレーナーマット
下にトレーナーマットを敷くと、汗が垂れたときに滑ったり床が痛むのを防ぐことが出来ます。
また、シューズのまま降りることができるためロードバイクへの乗り降りもラクです。
スウェットカバー
ロードバイクに汗が垂れるとフレームの塗装などを傷つけ、寿命を縮めてしまうため「スウェットカバー」で汗が垂れるのを防ぎましょう。
普通のタオルを巻きつけることでも代用可能ですが、専用の「スウェットカバー」だと固定がラクなので、ローラー練を始めるまでのハードルが下がります。
サーキュレーター
ローラー練中は、火照った体を冷やすのにサーキュレーターなどの扇風機が必須です。
すでに持っている場合は一度試してみて、不十分であれば更に風量の高いものを購入すると練習中の体力消費を軽減できます。
その他の周辺アイテムは、別記事にまとめたので是非合わせて参考にしてください。
※後日作成予定
マンション住みでも始められるローラ台選びのまとめ
ローラー台は、時期や天候に左右されず昨今のコロナウィルスによる外出自粛のなかでもロードバイクに乗ることができるスグレものです。
今こそローラー台を初めて、快適なローラー生活を楽しんでください!
画像引用:Elite/wahoo/Tacx/minoura