こんな悩みに答えます!
目に見えないけどロードバイクに重要なパーツ「タイヤチューブ」
パンクしたときに手持ちにチューブのストックがないと非常に困ったことに・・・
とはいえ、種類もたくさんあってどれを選んだらいいかわからないという人も多いはず。
今回は、そんなあなたのために「ロードバイク用タイヤチューブの選び方とおすすめ」を紹介します!
この記事を読み終わる頃には、自分に合ったタイヤチューブが選べるようになりますよ。
この記事の内容
- 知っておきたい!タイヤチューブの選び方
- ブチル・軽量ブチル・ラテックスのおすすめ紹介
- 【豆知識】意外と知らない目から鱗の保管方法
- パンク意外の交換時期っていつ?
ロードバイク用タイヤチューブの選び方
タイヤチューブ選びのポイントは以下です。
- チューブサイズ
- バルブ長
- バルブ形状
- 素材
一つずつ見ていきましょう。
タイヤチューブのサイズの選び方
ロードバイクのタイヤチューブ選びにおいて最も重要とも言えるのが、この「サイズ」です。
このサイズが異なると、ホイールやタイヤにハマらないため使用できません。
タイヤチューブサイズは、「今ついているものと同じサイズ」か「タイヤサイズ」を参考にする
タイヤチューブのサイズは、上の2つの方法で決めることができます。
今ついているチューブサイズで選ぶ
今ついているタイヤチューブの側面を見ると、どこかに下の画像のような刻印を見つけることができると思います。
これがタイヤチューブのサイズで、詳しく見ていくと下のようになります。
Continental → メーカー
Race28 → 商品名
18/25 → タイヤチューブの太さ
622/630 → タイヤチューブの大きさ
特に重要なのがこの「太さ」と「大きさ(外周の長さ)」です。
これらの値と同じものを選ぶと間違いなく使用できますよ。
18/25ってなに?
「18/25」は、「(最小)18〜25C(最大)の間のタイヤサイズに使用できますよ」という意味です。
例えば、23Cのサイズのタイヤを使用している場合も使用することができます。
しかし、上記の場合ですと23Cを最大値とするタイヤチューブがあった場合、重量が重くなる傾向にあるため、軽量化を考える場合には注意が必要です。
タイヤサイズから選ぶ
タイヤサイズから選ぶ場合は、タイヤの側面に書いてる刻印を見て判断しましょう。
少し見えづらいですが、「(700 × 25C)」と書いてあります。
この場合、『700C』の外周の大きさで『25C』の太さのタイヤチューブを選べば良いわけです。
タイヤチューブのバルブ長の選び方
バルブ長とは、空気をタイヤチューブに入れるところの長さことを言うのですが、実はこれにも種類があります。
- 40mm
- 60mm
- 80mm
大雑把に言うと、上記のようなレパートリーが一般的です。
バルブ長を選ぶ際は「ホイールのリムハイト」を参考に選びます。
とはいえ、完成車に付属のホイールなどは「40mm」のバルブ長のチューブが使用されていることがほとんどです。
自分でホイールを変更していなければ、40mmでほぼ間違い無いでしょう。
ちなみにサイズ違いのものを選ぶとどうなるかと言うと
長すぎる → 見栄えが悪い・重くなる・引っかけやすくなる
短すぎる → 空気が入れられない
上記のようになります。
ホイールを交換した際や長さがわからない場合は、実際のリムハイトを測って+15〜20mmのものを選ぶようにしましょう。
タイヤチューブのバルブ形状
タイヤチューブのバルブ形状には、以下の3種類があります。
- 仏式 → ロードバイク
- 米式 → マウンテンバイク
- 英式 → ママチャリ
基本的には、ロードバイクであれば「仏式(フレンチバルブ)」を選択して、ます間違いありません。
タイヤチューブの素材と値段
タイヤチューブの素材には、以下の3種類があります。
- 最も一般的
- 安価
- パンクしても修理できる
- 軽量ブチルは若干の軽量化が期待できる
- 軽量化に優れている
- 乗り味が柔らかい
- 耐久性に優れる
- 熱に弱い
- カーボンホイールには使用できない
使用されるゴムの成分によって大きく分けて2種類あり、石油を原料としたブチルチューブと呼ばれるものと、天然ゴムを使用したラテックスゴムがあります。
ブチルゴムはほとんどのロードバイクで使用されており、製造も容易なため安価であることが特徴としてあげられます。
対して、ラテックスゴムは製造にコストがかかるため比較的高価ですが、最も軽量化が望めるため軽量化を狙う人やレースに出る人が使用していることがほとんどです。
しかし、熱に弱いと言う特徴からカーボンホイールでの使用はおすすめされておらず使用には注意が必要です。
おすすめのタイヤチューブを紹介
ブチルチューブとラテックスチューブのおすすめを紹介します。
交換が初めての方や取り扱いが楽なほうが良い方には、ブチルチューブを強くおすすめします。
ブチルチューブのおすすめ
コンチネンタル:Race28
サイズ | 700C × 20-25C/25-32C |
---|---|
バルブ長 | 42/60/80 mm |
重量 | 100g/125g |
バルブコア | 外せる |
公式HP | タイヤチューブカタログ|コンチネンタル |
サイクルレースでもよく使用され、幅広い知名度をもつコンチネンタル。
ブチルチューブでありながらも「supersonic」シリーズでは50g(※メーカーカタログ値)と言う、ラテックスチューブ並みの軽量さ。
にもかかわらず、耐久性や取り扱いのしやすさは他のブチルチューブと変わらないので、定番からちょっと本気のライドにもピッタリ。
シュワルベ:15SV/15SV-ML/15SV-EL
サイズ | 700C × 18-28C |
---|---|
バルブ長 | 40mm/50mm(ML)/60mm(EL) |
重量 | 105g |
バルブコア | 外せる |
公式HP | タイヤチューブカタログ|シュワルベ |
シュワルベは、ワイドレンジのチューブで細かいラインナップがあるためどんなバイクのタイヤチューブも見つかると言われています。
主なロードバイク用のレパートリーとしては、スタンダードな「15SV」、軽量タイプの「20SV」、ロングライドライプの「17SV」があります。
(※重量:20SV:65g/17SV:150g)
また、全てのチューブでバルブコアを取り外すことができるので、シーラントやパンク防止剤の注入が容易なのは非常に大きなポイントです。
ミシュラン:エアストップチューブ A1/A2
サイズ | A1:700C × 18-25C A2:700C×25-32C |
---|---|
バルブ長 | A1:40/52/80mm A2:40mm |
重量 | A1:92/95/99g A2:135g |
バルブコア | 外せない |
公式HP | エアストップチューブカタログ:ミシュラン |
ミシュランマンでお馴染みのミシュランから発売されている、ミドルグレードチューブ「エアストップ」
対パンク性能が高くパンクが少ないと評判で、通勤からライドまで幅広く使用できる定番チューブ。
対して重量は比較的重めなので、軽量化より対パンク性能をとるならミシュランがおすすめ。
A2の25-32C対応のチューブは、バルブ長が40mmしか無いためリムハイとが高いホイールでは使用に注意が必要です。
ビットリア:インナーチューブ STANDARD
サイズ | 700C × 20-28C |
---|---|
バルブ長 | 48/60/80mm |
重量 | 116/117/119g |
バルブコア | 外せる |
公式HP | インナーチューブ カタログ|ビットリア |
通勤・通学など日常使用にピッタリのブチルチューブ。チューブの厚さが0.9mmあり対パンク性能も申し分なし。
28C以上の取り扱いもあるため、ロードバイクだけじゃなくクロスバイクでも使用できるのは◯
とはいえ、重量もあるためトレードオフで考える必要があります。
ラテックスチューブのおすすめ
ラテックス素材のインナーチューブはそんなに多くなく、おすすめと言える商品は実の所1個しかありません。
その理由も踏まえて紹介していきます。
ビットリア:COMPETITION LATEX
サイズ | 622 × 19-23C/25-28C(※700C × 19-23Cと同じ意味) |
---|---|
バルブ長 | 48mm |
重量 | 75/85g |
メーカーHP | インナーチューブ カタログ|ビットリア |
もっと軽いSOYOのようなラテックスやR’AIR(65g)のような軽量ブチルはありますが、価格と重量のバランスが取れたラテックスチューブはビットリアのコンペティション ラテックスしかありません。
ラテックスの軽さと対パンク性能や乗り心地を手軽に楽しむことは十分に可能です。
タイヤチューブ交換に必要な工具
タイヤチューブ交換には以下の工具が必要です。
- タイヤレバー
難しそうに見えるタイヤチューブ交換ですが、タイヤレバー1本あれば交換できちゃいます。
ちなみに出先ではパンク修理キットを事前に準備して持ち歩いていると、いざと言うとき焦らずに済みますよ。
タイヤチューブの交換方法
タイヤチューブの交換は以下の手順でできます。
- タイヤの空気を抜く。(パンクしている場合は不要)
- タイヤレバーを使用してタイヤをリムから外す。
- タイヤの片側を全周外す。
- 隙間からタイヤチューブを取り外す。※最後にバルブ部分を抜く。
- 新しいタイヤチューブに1プッシュほど空気を入れる。
- タイヤとリムの隙間から新しいタイヤチューブを入れる。※初めにバルブ部分を入れる。
- 全てタイヤチューブを入れたら、タイヤチューブを噛まないようにタイヤをリムにはめていく。
- 全周はめたらもう一度タイヤチューブを噛んでいないか確認する。
- 噛んでいないことを確認できたら空気を入れる。
使わないタイヤチューブの保管方法
書いすぎたり、パンク修理キットなどに入れるために保管する際はどのようにするのが良いのでしょうか?
正解は、「ラップや袋などに入れて密閉した状態で保管する」です。
この画像のように、ジップロックなどに入れて保管しておくことで以下のことを防ぐことができます。
- 酸化などの劣化を防げる
- 物同士の擦れによるパンクを防げる
もちろん100%ではありませんが、するのとしないのでは全く違います。
費用もほぼ0円なので試す価値ありでは無いでしょうか。
タイヤチューブの交換時期
自動車などと同様にロードバイクのタイヤチューブにも、交換時期というのがあります。
ロードバイクのタイヤチューブの交換時期:5000km
ちなみにロードバイクのタイヤ自体の交換時期は、およそ3000〜5000kmほどと言われています。
そのため、タイヤと一緒に交換するのが手間も削減できるため効果的なタイミングだと思います。
もちろん、パンク修理をしたタイヤチューブの寿命はもっと短いので、自宅に帰ったらすぐに交換するようにしましょう。
あくまでも、応急処置ですからね。
ロードバイク用タイヤチューブ選び方のまとめ
ロードバイクのタイヤチューブは目立たないパーツなだけに、管理が疎かになりがち。
パンクした時に慌てないように、この記事を読んだらすぐに物だけでも用意しておきましょう!