ロードバイクは、健康増進や趣味などさまざまな目的で楽しまれているスポーツです。
しかし、その一方で死亡事故も発生していることをご存知ですか?
実は、ロードバイク死亡事故は自転車全体の死亡事故の約3割を占めているという衝撃的な事実があります。
この記事では、ロードバイクでの死亡事故の原因や事例、そして事故を防ぐために注意すべきことを紹介します。
ロードバイクに乗っている方はもちろん、これからロードバイクを始めようと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
- ロードバイク事故の原因がわかる
- ロードバイク事故の事例をもとにした対策がわかる
ロードバイクでの死亡事故の原因と事例
ロードバイクでの死亡事故には様々な原因がありますが、主なものは以下の通りです。
- ヘルメットを着用していない
- ガードレールや障害物への衝突
- サイクリングロードやサーキット場での衝突
以下では、これらの原因に関連した死亡事故の事例を見ていきましょう。
死亡事故の原因1:ヘルメットを着用していなかった
ヘルメットは頭部を保護する重要な装備です。
しかし、ロードバイクに乗る人の中にはヘルメットを着用しない人も少なくありません。
ヘルメットを着用しないと、衝突や転倒時に頭部に致命的なダメージを受ける可能性が高くなります。
例えば、2023年4月10日に京都府京田辺市で発生した事故では、ロードバイク同士が正面衝突し、ヘルメットを着用していなかった男性(62)が頭部を強く打って死亡しました。
一方、ヘルメットを着用していた女性(44)は軽傷で済んだそうです。
この事例からも分かるように、ヘルメットは命を守る効果があります。
当サイトでもヘルメットの重要性は扱っていますが、「つけたくない」という気持ちもわからなくはないです。
それに対する私の対策も記事にしていますので、参考にしてみてください。
田辺署によると、スピードが出やすいロードバイク2台による事故。もう一方の女性(44)はヘルメットを着用していたが、男性は着用していなかったという。女性は後頭部などを打って病院に搬送されたが、軽傷で命に別条はない。2台は正面衝突したとみられ、男性が坂道を下り終えたところだったという。
※記事の一部を引用しています。
死亡事故の原因2:ガードレールや障害物への衝突
ロードバイクで走行中にガードレールや障害物への衝突は、死亡事故の多くを占めます。
ガードレールや障害物は、頭部や胸部などに直接当たる可能性が高く、内臓損傷や頚椎損傷などの重篤な傷を負うことがあります。
また、ガードレールや障害物を乗り越えて転落することもあります。
例えば、2021年6月13日に北海道札幌市で発生した事故では、ロードバイクに乗っていた男性(40)がガードレールに衝突。
男性はガードレールを乗り越えて約10メートル下の道路に転落し、頭部を強く打って死亡しました。
この事故では、男性はヘルメットを着用していましたが、それでも命を落としました。
また、2022年8月20日に栃木県大田原市で発生した事故では、ロードバイクに乗っていた女性(49)がガードレールに衝突。
女性はガードレールを乗り越えて全身を強く打ち、約3時間後に死亡が確認されました。
この事故では、女性は夫とツーリング中で、ヘルメットを着用していたそうです。
ヘルメットを着用していても、全身に衝撃が加わったり、障害物を乗り越えて転落してしまう事例では死亡することもあります。
下り坂やカーブでは、速度調整や視界確保が重要です。
ガードレールを乗り越えて全身を強く打ち、約3時間後に死亡した。栃木県警大田原署によると、〇〇さんは夫とツーリング中で、ヘルメットをかぶっていた。現場は緩やかな右カーブの下り坂。同署はロードバイクのスピードが出て、カーブを曲がり切れなかったとみている。
※記事の一部を引用しています。また、プライバシー保護のため一部を修正しています。
死亡事故の原因3:サイクリングロードやサーキット場での衝突
サイクリングロードやサーキット場はロードバイクの魅力を存分に味わえる場所ですが、他の自転車との衝突事故にも注意が必要です。
サイクリングロードやサーキット場は、信号や歩行者がおらず、道も整備されていることから一般道では出せないスピードで走ることができるため爽快感がたまらない場所ですよね。
しかし、他のロードバイクも同じように走っていたり、サイクリングロードでは歩行者もいるため衝突事故には十分気をつけなければいけません。
ロードバイクは自転車とはいえ、30km/h以上でることもあるためバイクと同様の意識を持った上で走行することが重要です。
ロードバイクでの死亡事故を防ぐために注意すべきこと
以上のように、ロードバイクでの死亡事故は様々な原因で発生しますが、事故を防ぐためには以下のようなことに注意すべきです。
- ヘルメットを必ず着用する
- 車道と歩道を状況に応じて適切に選択する
- サイクリングロードやサーキット場では他の自転車や歩行者との距離や速度を調整する
- ガードレールや障害物から離れて走行する
- 下り坂やカーブでは速度調整や視界確保をする
- 走行中は周囲の状況や交通ルールを常に確認する
万が一の時のために今できること
もしも万が一事故に遭ってしまった時のために、今できることをまとめました。
- エマージェンシーカード(緊急連絡先カード)を作成する
- 自転車保険に入る
詳しくみていきましょう。
エマージェンシーカード(緊急連絡カ先)を作成する
エマージェンシーカード(緊急連絡先)をご存知でしょうか?
緊急時に迅速に伝えるべき情報をまとめたカードのことです。
このカードには、所有者の住所や氏名、持病、常用している服用薬などの情報が記載されています。
このカードを救急隊員などに渡すことで、医療機関への搬送時間の短縮や救命率の向上、後遺症の軽減にもつながることが期待できます。
ネットなどで購入することもできますし、ネットでテンプレートを印刷して使用することもできます。
>>緊急連絡カードPDF配布|コーダブルーム
購入の場合10枚売りなどが多いようですので、家族に1枚ずつ渡したり避難用袋などに忍ばせておくと良いでしょう。
スマホの標準機能を使って登録することもできる!
AndroidやiPhoneであれば、緊急時の情報を標準アプリを使用して記録しておくことができます。
自転車保険に入ろう
自転車保険とは、自転車運転中の自分のケガに備える保険(傷害保険)と相手への損害賠償に備える保険(個人賠償責任保険)がセットになった保険です。
少し前までは一部の人しか利用していませんでしたが、最近では加入を義務付けている自治体も増えているため加入者は増加傾向にあります。
時に1億円ちかい賠償金額が請求されることもあり、保険などに加入していないととても払えるものではありません。
被害者救済のためにも加入は必須です。
ZuttoRideのCycleCallがおすすめ!
自転車保険はいくつもありますが、サイクリストならZuttoRideの【CycleCall】がおすすめです。
特徴は、以下の5つ
- 24時間受付のコールセンターがあるから、いつでも対応可能
- 自賠責に加えて安心の”示談交渉サービス”付き
- 20年以上の実績があるから、ロードサービスも安心
- 年齢・国籍制限なし
- ”ワンコイン保険”でお財布にやさしい
自賠責保険はもちろんですが、他の自転車保険ではない「ロードサービス」があるのが大きなポイントです。
事故で自走できなくても、ロードサービスがあればロードバイクは運送してもらい自分は公共交通機関で帰るということもできます。
ロードバイクの事故まとめ
ロードバイクは楽しく走れる自転車ですが、それだけに事故のリスクも高いです。
この記事では、ロードバイクでの死亡事故の原因や事例、そして事故を防ぐために注意すべきことを紹介しました。
ロードバイクに乗る際は、自分の安全だけでなく、他の人の安全も考えて、常に安全運転を心がけましょう。
ロードバイクでの死亡事故をゼロにするためには、私たち一人一人が気をつけることが必要です。