この記事では、「【完全版】Prime(プライム)ホイール選び方!おすすめはどれ?全31種類を比較してみた!」を紹介します。
今サイクリストの中で密かに人気の「Prime(プライム)のカーボンホイール」ですが、とうとう私も気になって来ました・・・・
とはいえ、現時点(2021年8月)でなんとカーボンホイールだけでも31種類あるので
違いが分かりづらい!
型番ややこしすぎるぅ
となったので、
「この記事さえ読めば自分の買いたいPrime(プライム)ホイールが100%わかる!」
を目指してまとめてみました。
目次をクリックするとその項目まで飛べるので、興味のある項目だけでも読んでいってください。
>>初めてでも安心!「Wiggle」での購入方法を徹底解説!
Prime(プライム)ホイールの紹介
比較に入るまえに、「Prime(プライム)ホイール」についてカンタンに紹介します。
比較だけ知りたい方は、飛ばしちゃってください。
Prime(プライム)ホイールの誕生
このPrime(プライム)ブランドは、イギリスに本社を置くCRC(Chain Reaction Cycles)社から2016年に発売されたPB(プライベートブランド)商品として誕生しました。
しかしその後Wiggle社がCRC(Chain Reaction Cycles)社を買収したことで、両社でPrime(プライム)ホイールが販売されるようになったのです。
ちなみにWiggleには「dhb」というアパレルブランドがあり、すでに一定の市民権を得ています。
WiggleのPB(プライベートブランド)の「dhb」を見てみる
Prime(プライム)ホイールの特徴
Prime(プライム)ホイールは安い!
Prime(プライム)ホイールの最大の特徴は、「安い!」ことです。
「フルカーボンリム」を採用しているにもかかわらず、10万円ほどの価格で提供できるのは「PB(プライベートブランド)」であるが故です。
通常であれば、間に入る業者などによってマージンが取られるため価格が上がってしまいますが、PB(プライベートブランド〉であれば、その心配がなく低価格で販売することができるのです。
例えば大人気カーボンホイール「BORA ONE 50 クリンチャーホイールセット」などは約20万円ほどします。
BORA ONE 50 クリンチャーホイールセット
対して「Prime BlackEdition 50 カーボンホイールセット」は、定価10万円ほどと半額ほどで買うことができます。
Prime BlackEdition 50 カーボンホイールセット
Prime RR-50 V3 カーボンホイールセット
さらに言えば、ワングレード落としたモデルで「Prime RR-50 V3 カーボンホイールセット」であれば、なんと定価約6万円という驚異の価格で買うことができます。
Prime(プライム)ホイールはパーツがバラ売りされている
またPrime(プライム)ホイールには、他の会社にはない特徴があり、ハブ・ベアリング・フリーハブボディ・リムが単体で販売されています。
他のメーカーは完組ホイールのパーツを売ることはまずありません。
せいぜいフリーハブくらいでしょうか。
あまりいないとは思いますが、Prime(プライム)で手組ホイールが作りたいと思っても作ることが可能です。
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Prime(プライム)ホイールの2シリーズの違い
Prime(プライム)ホイールには、元は上位モデルの「RPシリーズ」と下位モデルの「RRシリーズ」の2シリーズが存在しておりました。
それが今年2018年に新シリーズ「BlackEdition」が登場し、旧上位モデルである「RPシリーズ」とモデルチェンジしました。
なので、現在は「Black Edition」と「RR-V3」の2シリーズになります。
Prime(プライム)ホイール「BlackEdition」の特徴
ワイドリム(外形27.5mm)化
旧モデル「RPシリーズ」は、リム内径16.5mm 外径25mmだったのに対して、新モデル「BlackEdition」はリム内径19mm 外径27.5mmになりました。
昨今のワイドリム化の波に乗った形ですが、それのおかげで「転がり抵抗の低下」などが期待でき、また「低コストでのカーボンクリンチャーリムの実現」にもつながっていると思います。
PRIMEのホイール、軽く乗せてもらったんだけどすごくいいね(値段比
ブレーキ面に織りカーボンで加工があって止まりもタッチもいいし
質感も上々
一つアレだったのは オーナーさんもいってたけどハブだなぁ
特にフロントが剛性面で悪さしてたそのうち落ち着いたら買ってみようかな〜 pic.twitter.com/pRA4CyOq3K
— ぐち子 (@GuchikoReacto) August 9, 2019
”Black”の名に恥じないシックなデザイン
前作および「RRシリーズ」では、白と黒を基調としておりシックな仕上がりのデザインになっていました。
Prime RR-50 V3 カーボンクリンチャーホイールセット
しかし、「BlackEdition」ではその名の通り”Black”を基調としており、全体的に落ち着いた雰囲気になっています。
足回りを締まった印象にしたい場合に活躍しますね。
どちらかと言うと、「シャマル」や「レーシングゼロ」に似ているでしょうか。
新たなリムハイト60mm/80mmの追加
旧モデル「RPシリーズ」ではなかったリムハイト60mm/85mmが追加され、幅広いニーズに応えることができるようになりました。
一つ難点とすれば、このリムハイトのみセット販売されておらず、リアとフロントを別々で購入しなければらないので少し割高になってしまいます。
とはいえ、他のメーカーで揃えると更に驚くような金額になること間違いなしです。
Prime – BlackEdition 85 カーボンフロント/リアホイール
Prime – BlackEdition 60 カーボンフロント/リアホイール
謎の「R010」ハブと日本製?のベアリング
旧モデル「RPシリーズ」に採用されていた「R010」ハブは、新モデル「BlackEdition」でも使用されています。
ネットの情報によると、台湾のNOVATEC(ノバテック)社のものだそうで公式商品ページに記載されている「ABG(Anti Bite Guard)」が根拠の所縁だそうです。
評判としてはごくごく普通だそうです。
ちなみにベアリングに関しては、「高品質日本製ダブルシールドカートリッジベアリング」の記載から「日本製のベアリング」であるとされています。
高性能であってほしいですね!!!
「Primeホイールのハブの違いを解説」した記事では、R010とR020の違いを比較解説しています。
スポークは「DT Swiss」製を仕様
スポークに関しては詳細な記載があります。
使用しているのは、「DT Swiss」社製のものを使用しており、駆動側にエアロスポークの最高峰「DT Aero Comp」(薄さ:0.9mm)を、非駆動側に「DT Aerolite」(薄さ:1.2mm)を使用しています。
一部が平らになっている「エアロスポーク」ですね。
左右で異なる薄さのスポークを使用することで、『力のバランスを最適化している』ということです。
価格が抑えられているとはいえ、設計に抜かりはありません。
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Prime(プライム)BlackEditionのラインナップ
※打ち消し線は、2021年2月時点で取り扱いを終了している商品です。
Prime BlackEdition CeramicSpeedの特徴
2019年Prime BlackEdition に、待望のセラミックハブモデルが追加されました。
「Prime BlackEdition CeramicSpeed」に使用される「セラミックベアリング」は、「CeramicSpeed」社製のセラミックベアリングを使用しています。
リムブレーキモデルとディスクブレーキモデルがある
「Prime BlackEdition CeramicSpeed」には、「リムブレーキ」と「ディスクブレーキ」のモデルがあります。
「 BlackEdition」と同様で、昨今のディスクブレーキ化の流れに沿ったものとなります。
なお、「ディスクブレーキ」は「センターロック」です。
リムハイトは「28/38/50/85」mmのレパートリー
今回の【Prime BlackEdition CeramicSpeed】は、リムハイト長「28/38/50/85」mmの4つが用意されています。
「85mm」ハイトは、「Prime BlackEdition」ではバラ売りでしたが、今回はホイールセットでの販売になるようです。
その他のスペックはPrime BlackEditionと同様
「Prime BlackEdition」と大きく変わったのは、セラミックベアリングのみのようでその他のスペックは、同じのようです。
とはいえ、セラミックベアリングにはスペック以上のポテンシャルを秘めています。
Prime BlackEdition CeramicSpeed のラインナップ
※DB:ディスクブレーキモデル
※CL:クリンチャー
※TL:チューブレスレディ
※2021年2月現在 すべてのモデルで取扱を終了しています。
Prime(プライム)ホイール「RR V3」シリーズの特徴
「RR V3」は「BlackEdition」をも凌ぐ圧倒的な安さ
ー「BlackEdition」でも十分に安かった。しかし、それをも凌ぐモデル。
それが「RR V3」シリーズです。
同じコンセプト「50mmハイト」で比較してみると
「Prime BlackEdition 50 カーボンホイールセット」 → 定価約10万円
「Prime RR-50 V3 カーボンクリンチャーセット」 → 定価約7万円
※執筆当時
その差は、およそ1/2です。半額ですよ!?
あのあこがれの「50mmハイトカーボンホイール」が、7万円以下で手に入るなんて考えられません・・・
気軽にモデルチェンジを繰り返せる、という魅力
リムハイトが高いホイールって、やっぱかっこいいじゃないですか。みんなの憧れですよね。
でもですよ?やっぱ高いんですよね。まじびっくりします。
リムの高さは値段の高さ、なわけです。
まぁ一旦置いといて、じゃあ頑張って買ったとするじゃないですか。
でも、こうも思うわけですよ。
「楽にさかのぼりてぇ」
「軽量化!軽量化!」
たとえカーボンだとしても、リムが高くなればなるだけ重量も上がっていきます。
すると坂では辛くなってくるんですよね。
で、また欲しくなるわけです。高いです。諦め・・・・
なくても、「RR V3」だったら可能なわけです。
高価なブランド物の1セット買う値段で、2セットもしくは3セット買えちゃうんです。
これ、ホビーライダーには超おトクな情報じゃないですか?
その時の「気分」「ライド」「コーデ」で、ホイールを選べるわけです。贅沢。
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「RR V3」の違いは、「ハブ」と「スポーク」と「ベアリング」
「じゃあなんで安いのよ」
意味もなく安くなるわけありませんからね。
「BlackEdition」とのスペックシートの比較でわかるのは、「ハブ」と「スポーク」と「ベアリング」です。
ハブは、「R020」と言われるハブが使用されています。
Pillar PDB 1415って?Jベンドスポーク?
「RR-V2」では、スポークに「Pillar PDB 1415」(Jベンドスポーク)が使用されています。
「Pillar PDB 1415」は、「Jベンドスポーク」という形状のスポークでその名前の通りハブ側が曲がっている形状のスポークです。
一般的に「Jベンドスポーク」は、以下のような特徴を持つとされています。
- 安価なホイールに使用される事が多い
- 「首」部分が折れやすい
- ストレートに比べテンションが弱めなため、剛性が落ちる
気になるのは「強度」と「剛性」です。
まず「強度」ですが、そもそもすぐに壊れるようなモノは発売されませんので心配不要ですし、万が一折れても付属品に何本かスポークがついてくるので修理も容易です。
次に「剛性」ですが、もともと「ハイ-ハイトリム」のホイールは硬い傾向にあるため、スポークまで硬いほうが良いかというとまた少し異なります。
また、私が使用した感触だとフニャフニャすぎるということは一切なく、「適度に衝撃を吸収してくれる」という評価でした。
また、ある人は持っていたZIPPホイールと比較して、このように言っていました。
・重量は感じるが加速が辛いほどではない
・それなりの重量のため、巡行が楽。〜40km/hくらいでの速度帯で走るならZIPPとさほど差があるとは思えない
・45km/hや50km/hで巡行しようと思うと「あれ、ちからの割にスピード出てないな・・」と感じる。超高速域になってくるとZIPPに勝るものなし
などなどこういった点でコストカットしているため、驚異の低価格で販売されています。
「えーじゃあダメじゃん」
と思いますが、参考までにこんなレビューがありました。
「非常に反応性が良い」
1000km後には、ホイールセットはまだ滑らかに走っています。それは以前のホイールセットと比べてはるかに応答性があります。グループライドでは、多くの空力を得るでしょう。平均速度約4-5km / hを得る。トレーニングとレース用の非常に良いホイールセット
つまるところ
・応答性能に問題なし!
・速度アップも期待できる(この方は+4-5km/hと言っていますね)
と言ったところでしょうか。
どちらも参考にすると、「ホビーライダーにはちょうどよいカーボンホイール」ですね。
ブロガーの「ヒデジ」さんは、「Primホイール」をこんなふうにレビューしています。
>>primeホイール インプレッション | 江戸前ひでじ日和
Prime V2 から V3への変更点
2020年のモデルチェンジで、Prime RRシリーズが「V2」から「V3」へモデルチェンジしました。
とはいえ、変更点は「リム幅のワイド化」と「サイズ・タイヤラインナップの縮小」のみのようですのでマイナーチェンジになります。
リムサイズは、昨今のワイドリム化に習いBlackEditionと同じく「27.5mm」幅になりました。
V2:内側 16.5mm / 外側 25mm
V3 : 内側 19mm / 外側 27.5mm
そして、レパートリーは「V2」シリーズより大幅に縮小し「50mm」と「38mm」のリムハイトおよび「クリンチャー/チューブレス」モデルのみとなりました。
オプションキットでRRシリーズも「CeramicSpeed」化が可能!!
「BlackEdition」に新しく「CeramicSpeedシリーズ」が追加されたのを期に、「Primeホイール」のオプション品に「CeramicSpeed化キット」なるものが発売されました。
対象の製品は「Prime RRシリーズ」となっており、RRシリーズを購入した後にアップグレードすることも可能になりました。
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Prime(プライム)RR V-3ホイールのラインナップ
おまけ:旧Prime(プライム)RR V-2ホイールのラインナップ
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u’uchuならこれにする!おすすめホイール
気軽に憧れの50mmハイトを実現できる「BlackEdition 50」
やはり「50mm」のリムハイトというのは、憧れですよね。
通常であればBORA WTOなどのホイールがよく選択肢にも上がりますが、なかなか高価で手が出ません。
そこで「Prime(プライム)BlackEdition 50」で手軽に試してみるのが良いと思います。
Prime(プライム)シリーズ最軽量モデル「BlackEdition 28」
ハイリムハイトときたらお次は「軽量ホイール」です。
先程の「Prime(プライム)BlackEdition 50」は、前後で1580gです。
対してこの「Prime(プライム)BlackEdition 28」は、前後で1395gです。
数百グラムの差ですが、回転体は倍の軽量になるのでこの差が大きく効いてきます。
とくに、ストップアンドゴーの街乗りやヒルクライムでは大いに役立つでしょう。
お試し・街乗り用で買うなら!「RR-38 V2 」
街乗りでも軽いホイールに乗りたい!お試しで安く試してみたい!という方におすすめです。
鉄下駄でも良いけどワンランク上を目指すとき、大抵は「ZONDA(ゾンダ)」なんかがよく言われますが、一気に飛躍して「カーボンホイール」なんていかがでしょうか?
最安価モデルなので、「ZONDA(ゾンダ)」にたった2万円追加するだけで憧れのカーボンホイールに乗れちゃいます。
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まとめ:Prime(プライム)は、ホビーライダーに優しいコスパ最強カーボンホイールだった
ロードバイクオンラインショップの双璧が、一つになって生み出された新しい「Prime(プライム)ホイール」。
特徴の一つだった「低価格」はそのままに、性能アップと軽量化を果たしています。
昔では考えられなかった値段で、高スペックのカーボンホイールを手に入れる事ができるなんて幸せすぎます。
早速手に入れて明日からのライドで、さらにグレードアップした走りをしてみませんか。
以上、「【完全版】Prime(プライム)ホイール選び方!おすすめはどれ?全31種類を比較してみた!」でした。
ロードバイクのブレーキがSORAの人は、今すぐ105以上にアップグレードするべき!!選び方と取り付けの注意点
ロードバイクのコンポは何を使っていますか?
「SORA」や「Tiagra」でもホビーライドには十分ですが、ブレーキは、命にかかわるところなので最低でも「105」以上にしたほうが良いです。
思いのほか簡単にできるので、是非交換してみてください。
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