ベテランサイクリストが、必ずと言っていいほど持っているアイテム「サイクルコンピューター」略してサイコン
自分の走りを数値化して記録できるため、トレーニングやモチベーションアップも期待できます。
”脱初心者”を目指す上で欠かせないアイテムとも言えます。
今回は、数あるサイコンの中でも最近発売された、LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)のレビュー記事です。
いままで「LEZYNE SUPER GPS」というのを使用していたのですが、「画面が大きくなってナビ機能が進化した」という発表を知って欲しくなったのです。
今年の7月頃に「新作が出た」と聞いて、仕事終わりにワイズロードを「3軒」はしごしてようやく購入してきました。
買った感想は、「マジ最高!特にナビが秀逸!」でした。
とりあえず、実際に使ってみた感想をまとめてレビューしてみました。
こんなサイクリストにオススメ
お財布に優しいコスパも性能も良いサイコンがほしい
スマホみたいな見やすいナビ画面がいい
手間が省けるバッテリー持ちが長いほうが良い
YouTubeでレビュー動画を出しました!
購入後1年使ってみて
購入してから早いもので、もう約1年が経過しました。
この記事に、ところどころ追記・修正しているので被るところはあると思いますが、改めて「購入してから1年後レビュー」というのをしたいと思います。
1年後レビュー
- やっぱり地図でナビできるのは、かなり良い
- バッテリーもちは、かなり良い
- 何回か落としたり、したけど壊れにくい(?)
- 定期的なアップデートで安心して使えてる
- 地図データを事前にDLするのはそれほど欠点じゃない
- ボタンはやっぱりちょっと押しづらい
- 時折ソフトウェアの弱さが出る
- 横画面表示は自分は使わなかった
この中からいくつかコメントしていきたいと思います。
やっぱり地図でナビできるのはかなり良い
もうほんとに、コレ。
「地図表示」便利。迷わない。
この辺の価格帯(~2万円)のサイコンだと「線だけ」のナビしかないですが、正直言ってMEGA GPS使った後じゃ、もう使えない。
大通りを永遠と進むだけなら、さほど困らないんですけどそんな状況ってそんなに無いじゃないですか。
どこに行くにしても「小道」というのを通らざるを得ないですよね。
そういうときに「線」だけだと、やっぱり「やばい!曲がりそこねた!」とか「もう一本先だった」とか有るわけですよ。
そうすると、タイムロスもするし萎えるわけです。
しかも、自分は先頭きって走る事が多いので、道間違えると申し訳なくて・・・
なので、もう「地図表示」無しのサイコンには戻れません。
何回か落としたけど壊れてない
1年も使ってれば、1度や2度落とすことも有るわけです。
実際はかなり落としました・・・笑
それでも、プラスティックの外装はアスファルトで削れても、画面にヒビが入ったり割れたことはありません。
iPhoneだったら間違いなくバッキバキです。
また、サイクルジャージのバックポケットに、鍵と一緒に入れて持ち運んだりするんですけどそれでも画面に傷は付いていません。
たまたまかもしれませんが、さすがMTB用品メーカーであるだけあって耐久性・堅牢性に優れているな、と再認識しました。
ついでにいうと、雨の日のライドでも水没したことは今の所無いです。
地図データを事前にDLするのは欠点じゃない
レザインのサイコンとガーミンとの違いの一つに、「地図データが内蔵されているか」というのがあり、購入時から気になっている点ではありました。
※上記のレビュー内でも解説しているのでまだの人は参考にしてください。
やっぱり「一々ダウンロードして保存しておくのは面倒なんじゃないか?」と。
しかし、結論から言うと「いや、逆に正解だ!」と思いました。
まず、ダウンロードは毎回ではなく初回だけすればいいので、よく行く場所なんかははじめの手間だけで済みます。
そして、今回決め手になったのは「山間部や田舎道」でのこと。
友人はガーミンのサイコンを使用していたのですが、ナビに道が表示されていないかったんですね。
しかし、レザインのサイコンにはしっかり道が記されていました。
なぜか。
それは、「前日の真新しい地図データを読み込むことができたから」です。
ガーミンもネットに繋がっていれば、新しいのは読み込まれるようですが、かならず新しいわけではないようです。
ですが、レザインの地図は「アップル公式のマップアプリ」を使っているみたいですので、常に最新の地図を使用することができます。
これが、大きなポイントだと思っていまして、レザインがガーミンを超えたところなのかな?と、個人的には思ってます。
ソフトウェアが弱い。けど定期アップデートで安心できる
正直ってレザインのサイコンは、爪が甘いです。
ところどころ不具合があったりします。
具体的には「ペリングがすんなりいかない」「データが保存されない」とか、でしょうか?
通常であれば、「何だよ。やっぱり安物買いの銭失いかよ。」と思うのですが、レザインは違います。
毎月ある定期アップデートで、不具合に対して必ず対応してくれます。
しかも、かなり手厚いと思います。
どれくらいかというと、2017年?くらいに発売されて世代交代されているサイコンに対しても定期的にアップデートをするくらいアフターサポートが良いです。
たいていこういった商品は、「作った当初は面倒見るけど新しいのでたから、嫌だったらソッチかってね」というのが多いです。
何年も前の機種に対してもしっかりアフターサポートする姿勢は、すごく安心して使い続けられます。
開封レビュー:LEZYNE MEGA XL GPS
では、さっそくLEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)の開封レビューに行きましょう!
同梱物
USBは、最近流行りの「type-C」ではなく「microUSB」タイプですね。
ちなみにUSBは、充電とデータ転送に使用します。
本体外観
本体の両サイドには、各2つゴム製のボタンが付いています。
本体下部には充電ポートがあります。
蓋はゴムでできていて、ちゃんと締めた状態では「IPX7」の性能を発揮できます。
買ってよかった点
では、LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)を買ってよかった点を紹介して行きます。
POINT
- バッテリーが48時間持つようになったから充電を気にしなくて良くなった
- 液晶の大画面&高精細で高速巡航中も見やすくなった
- ナビ機能が「地図(マップ)表記」になって更にわかりやすくなった
- スマホに通知が飛ぶのが地味に便利
バッテリーが48時間持つようになったから充電を気にしなくて良くなった
「LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)」は、バッテリー持続時間が48時間となっています。
単純計算で行くと、1日しか持たなかったバッテリーが2日持つようになりました。
ちょっとしたブルペでも充電無しで行けそうです。
私みたいなホビーライダーや初心者なんかは2日なんて到底走れないので、あまり興味ないかもしれませんが、バッテリーが持つということは充電回数が減るということになるので、充電の手間が減ります。
ホビーライダーだと走れるのが週末で、「さぁ、走りに行こう!」といったときにバッテリー容量が少ないサイコンだと、充電が切れていたりすることがあります。
これで、いつでもバッテリーを気にせず走りにいけます。
こんな声も!
LEZYNEのMEGA GPSのバッテリ、昨日丸1日つけっぱなしだったのに消費率は1/3程度。通常だと3~4回使ってもまだ大丈夫な感じだから心配してなかったけど、目のあたりにするとすごいなぁ。
— 下山嘉彦/渋谷区 (@yshimoyama) May 23, 2019
高精細な大画面液晶で高速巡航中も見やすくなった
LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)は、シャープ製のディスプレイが使用されており、発表当初から話題になっていました。
実際買って手にとって見ても、明らかにキレイになっているのが見てわかります。
文字などの輪郭が、くっきりなめらかに表示されていますよね。
※クリックで大きくなります。
この画像は、斜めからみた画像なのですが、斜めからみても表示がぼやけていません。
意外?なメリットなのですが、ダンシングの際とかって少し斜め上から見ませんか?
そんなとき、安いサイコンだと見えにくくてストレスだったのですが、これはくっきり見えるので快適です。
いまさらだけど、#レザイン の 新しい #サイコン すごいわ
炎天下でもクッキリ写ってる
スーパーGPSだと、二重に見えたりして見えにくかったけどコレなら全然問題なし
なんならスマホより見やすいかも pic.twitter.com/rC8ods2LNW
— u’uchu (@uuchu_space) 2019年3月24日
また、「炎天下での視認性」も大幅に良くなっています。
炎天下ってどうしても見えにくかったりするんですよね。
特に安いサイコンは、反射しちゃってほぼ何が書いてあるのかわからなかったりして・・・
私の撮影方法がいまいちなので映り込みがありますが、炎天下での視認性はこんな感じです。
安いサイコンであればボヤけてしまうと思いますが、くっきり写っているのがわかるかと思います。
「地図(マップ)表記」のナビ機能で更にわかりやすくなった
この価格帯のサイコンは、線でルートのみを表示する「ライン表示」ナビ機能が一般的です。
しかし、LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)ではちゃんと地図を示してくれるようになりました。
※画像は[2018/8月]のものです。上記のナビに表示されている矢印は、バグによる誤りです。本来であれば、矢印と矢印の間に太い線があります。修正され次第記事にします。
自分がサイコンを買い替えた理由は、これが一番大きいですね。前の「線だけ」でも慣れれば問題ありませんが、細い道がある地区では、地図(マップ)表記があると便利です。
さらに、この地図画面は3段階で「拡大」することができるので、「もっと詳細に見たい!」というときでも安心です。
ただし、「移動」はできません。
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最近の「GARMIN」や「wahoo BOLT ELEMNT」なんかにも採用されている方式で、いままでは3万円〜10万円のサイコンにしか搭載されていませんでした。
にもかかわらず、2万円台で利用できるのは大きなアドバンテージになります。
ちなみにナビで地図機能を使用するには、予め地図データをダウンロードする必要があります。
PCまたは、スマホからダウンロード可能です。
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スマホに通知が飛ぶのが地味に便利
LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)は、スマホとBluetoothを介して通信出来るのですが、その機能を使うと「スマホの通知をサイコンに送る」ことができます。
これが意外と便利で、仲間から来た”遅刻連絡”や”所在地の確認”なんかを一々スマホを確認しなくても大丈夫になります。
ライド中はスマホをいじれませんから、仲間からの「遅れるメッセージ」なんかを見過ごしてしまうことも多いんですよね。
他には「天気予報」とかですね。
ライド中に向かった先で雨に振られることが通知でわかれば、早めに店に入ったり輪行で撤退したりできますからね。
意外と便利はじゃないですか?
こんな声も!
私レザインですー。スマホと連動するので着信やLINEも画面に入ってきます。心拍計をつける必要があったのですが、サイコンの画面レイアウトもスマホからできて楽でした😊
— 神奈 (@canna_neve) May 12, 2019
バックライトは常時点灯と自動消灯から選べます。
コメントくれた方ありがとうございます!
ディスプレイのバックライトは、常時点灯と自動消灯の2種類から選べます。(執筆時現在)
自動消灯:任意のボタンを押すとONになり、数秒操作が行われないと自動でOFFになります。
常時点灯:[ENTER]キーを押すたびにON/OFFが切り替わります。
OFFを押さないとONのままになるので夜間は便利ですが、日中間違って押してしまうとバッテリー消費が早まるので注意が必要です。ちなみに自分は、こっちの設定にしています。
設定方法
[MENU]キーを長押ししてメニューを開きます。つぎに「オート設定」に進み「バックライト」の項目を押します。
オン:自動消灯
オフ:常時点灯
はじめ”オフ”だったのに”常時点灯”にならない場合は、一度設定を”オン”にしてみて再度”オフ”にしてみてください。逆も同じです。
自分のものがこの現象があり、この手順で直りました。是非参考にしてください。
表示を縦と横で変更できるのはこの機種だけ!
一般的なサイコンは縦表示のみですが、「LEZYNE MEGA XL GPS(メガ XL GPS)」は横表示も可能です。
これは、同時に発売されたLEZYNEの「MEGA C GPS」では出来ないので「MEGA XL GPS(メガ XL GPS)」のみの機能になります。
調べた限りだと、横に表示できるサイコンは”LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)”だけでした!
ちなみに、はじめはこの機能の必要性を感じなかったのですが、いざ使ってみると「あれ・・・悪くないかも・・・」と思うようになりました。
”サイコンは縦!異論は認めん!”みたいのがあったのかはわかりませんが、妙なコクピット感と言うんでしょうか?そういうのが湧いてきます。
車とかのカーナビも横ですしね
表示は「MENU」→「スクリーン」→「スクリーン回転」で変更可能です。
ちなみに表現が独特で、「ポートレート」が縦表示、「風景」が横表示です。
注意したいのは、現在の時点(2018年8月)では「ホーム」画面と「測定」画面と「ナビ」画面のみ横表示に変更可能で、「メニュー」表示以降は縦表示固定です。
【ANT+/BLE対応】複数規格に対応でサイクルデバイスを選ばない
LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)は「ANT+」と「Bluetooth」という2種類の無線規格に対応しています。
「ANT+」は、ロードバイク専用の規格で、「Bluetooth」は汎用的な規格です。
それぞれのメリット・デメリットは今回趣旨とずれるので省きますが、デバイスをわざわざ買い換えなくて済む、という大きなメリットになります。
LEZYNE MEGA GPSの対応デバイスは、公式が発表しているので、自身がお持ちのデバイスと比較してください。
>>Y10 GPS Supported ANT+ and BLE Sensors|LEZYNEのサイトに飛びます
ちなみに私はキャットアイの「ISC-12」というのを長年使用しています。
はじめに持っていたセンサーは、相性の問題で使えなかったのですが、「ISC-12」は全く問題なく、動作も安定して使用できています。
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悪かった点
POINT
- 本体のボタンが押しづらくなった
- 地図(マップ)データは、自分でダウンロードしないといけない
本体のボタンが押しづらくなった
LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)の操作は、全て本体側面にあるゴム製の物理ボタンで行うのですが、それが「平坦かつ低く」なってしまい操作性が少し落ちてしまいました。
夏場で指が出る状態であればまだ大丈夫なのですが、冬場など指先までカバーするようなグローブをしていると操作に戸惑うかもしれません。
地図(マップ)データは、自分でダウンロードしないといけない
「メリット」のところでも触れましたが、「地図を見たい場合は、予め地図データをダウンロードして置かなければならない」のがデメリットと言えるでしょう。
ほかのガーミンなどのサイコンではプレインストールされているので、そこが手間と感じる方も多いかもしれません。
しかし、ガーミンなどは10万円近くするので値段とトレードオフと考えれば、それほどデメリットとは自分は思いません。
まとめ:LEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)は買いか?
レザインサイコンをヘビロテで使っている私が、今回も発売からすぐに実際にLEZYNE MEGA XL GPS(レザイン メガ XL GPS)を使用しながらレビューをしました。
2万円台と比較的低価格帯のサイコンであるにもかかわらず、「48時間バッテリー」や「地図(マップ)表記ナビ機能」など高価格帯のハイエンド機器に負けない性能を持っていて、これ以上おすすめなサイコンは無いんじゃないのか?と思うほどです。
まだサイコンを持っていない人も、サイコンの買い替えに悩んでいる人にもおすすめでき、普段のライドを更に楽しくしてくれること間違いなしです。
時たまバグが残っていたりしますが、LEZYNE(レザイン)は定期的かつこまめなアップデートがあることでも有名なので、永く安心して使うことができます。
最後に、こんな人にオススメだと思います。
こんなサイクリストにオススメ
お財布に優しいコスパも性能も良いサイコンがほしい
スマホみたいな見やすいナビ画面がいい
手間が省けるバッテリー持ちが長いほうが良い
以上、「【LEZYNE MEGA XL GPSレビュー】1年使ってわかった!コスパで選ぶ最強サイコン」でした。
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サイコン用のマウントは、ロードバイクでサイコンを使うにあたって絶対に必要なものです。
しかし、付属のマウントは「簡易的」なもの。 ハンドル周りがごちゃごちゃしたり、見た目がイマイチ良くないですよね。
オススメは、「レックマウント」のレザインサイコンマウントが良いですよ!
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