この記事では、LEZYNE GPSサイコンシリーズの中からSUPER PRO/MACRO PLUS/MEGA XL・C/SUPER/MICRO/MACRO/MINI/WATCH全11種類を徹底比較します!
今話題のLEZYNEから新しいGPSサイコン「LEZYNE SUPER PRO GPS」と「LEZYNE MACRO PLUS GPS」が発売され、LEZYNE GPS サイコンは、トータルで11種類になりました。
※「Special Edition」「Limited Edition」を除く
11種類もあると名前が似てたり、機能が分かりづらかったりして違いが分かりづらいですよね。
今回は、「この記事さえ読めばあなたにあったレザインのGPSサイコンが100%わかる」を目指して比較しました。
あなたにあったサイコンを見つけてください!
レザイン GPS サイコンの特徴:”コスパが良い”の理由
レザイン サイコンのコンセプト:必要な機能だけでアクティビティ専用コンピューターを目指す
レザインのサイコンが目指すのは”高性能コンピューター”ではなく”アクティビティコンピュータ”だ
:レザイン エンジニア-テリー・クック氏
かつて「サイコンと言えばGARMIN」と言われるほど、サイコン市場においてGARMINは一人勝ち状態でした。
しかし今は、「サイコン戦国時代」とも呼ばれ新興メーカーがその牙城を崩していっています。
その中の一つである「レザイン」は、GARMINとは異なったコンセプトでユーザーからの人気を獲得しています。
GARMINのコンセプトは、「スマートフォンのような高性能デバイス」ですが、その反面価格が10万円ほどと非常に高価になっています。
予算が潤沢にある人にとっては問題ないことですが、そうでない人にはちょっと躊躇してしまう金額です。
それに対してLEZYNE(レザイン)は、「アクティビティ専用デバイス」がコンセプトです。
スマートフォンで任せられるところはスマートフォンに任せ、「アクティビティ」に必要な機能だけを「サイコン」に乗せることで「高性能・低価格」を実現できているのです。
レザインのサイコンは、ソフトウェアとハードウェア両方を自社で開発しているため、製品作りに対して妥協せず、低価格ながらも品質の高い商品を提供することができるのです。
- 頑丈・堅牢にできている
- 低価格なのにライドに必要な機能は全て入っている
- センサーなしでも使えるお手軽さが良い
- レザインのサイコンは全てBluetooth対応で初心者におすすめ
- 低価格なのに完成度の高いナビ機能が使える
頑丈・堅牢にできている
レザインは、もともとMTBをメインに製品を作っていた背景があります。
そのため、製品の丈夫さにおいて様々なノウハウが有り、適切に製品にインストールする事ができます。
例えばサイコンでは、液晶画面が良い例だと思います。
他社の低価格帯のサイコンは、堅牢性に欠け液晶を指で押すと変形・染色するものが多いです。
対して、レザインGPSサイコンは、品質の高い硬いディスプレイと丈夫なハウジングを使用しているため、万が一落としても割れる可能性は低いです。
※一部のモデルからは「シャープ製」の高品質ディスプレイに変更されています。
低価格ながらもライドに必要な機能は揃っている
安いサイコンはたくさん売っていますが、機能に制限があったり拡張性がなかったりします。
それに対してレザインGPSサイコンは、低価格帯(エントリーモデル)であってもライドに必要な最低限の機能を一通り揃えています。
- 現在の速度/平均速度/最高速度
- 距離/トリップ距離(2つ)/オドメーター
- 標高/上り/下り
- 温度/カロリー/時計
- ハートレート(Bluetooth)/パワーメーター(Bluetooth)/ケイデンス・スピード(Bluetooth)
- 文字・方向ナビ/コース・ルート
- 自動スタートストップ
- Lapリセット(オートLap)
- タイムアラート/距離アラート/カロリーアラート/画面のカスタマイズ
- スマホ連携機能【テキスト/コールアラート/ライドのアップロード/ライブトラッキング/ストラバセグメント/デバイスのセットアップ】
参考資料:Diatec 製品比較表
※全機種「IPX7」防水対応
「防水規格IPX7」とは?
「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」と定義されている防水規格です。
センサーなしでも使えるお手軽さが良い
GPSを搭載していないサイコンは、スピードなどの数値をモニタリングするには専用のセンサーが必要になり、単体だけでは使用できません。
しかし、レザインGPSサイコンはGPSを搭載しているためセンサーがなくても”購入したその場から”モニタリングが可能です。
つまり、ウキウキで買いに行って、帰りはサイコンでモニタリングしながら帰ってこれるわけですね。
結構ニククないですか?
ちなみにセンサー無しで測定できるのは、「速度・距離」などで「ケイデンス」は測定できないので注意してください。
ちなみに「スピード・ケイデンスセンサー」は、キャットアイがおすすめです。
LEZYNE GPSサイコンは、全てBluetooth対応だから初心者も安心
ロードバイク初心者のなかで、スマホをサイコン代わりにしている人も多いハズ。
かくいう自分もそうでした。
その際にケイデンスセンサーなどを使っていた方は、「Bluetooth規格」のセンサーを使っていますよね?
しかし、そのBluetooth規格のセンサーはロードバイク界では、一般的ではないためサイコンに使用できない可能性があります。
ロードバイク界では「ANT+規格」というのがメインで、Bluetoothに対応していないサイコンも多いのです。
ですが、レザインGPSサイコンはすべて”Bluetooth”規格に対応しており、あらたにセンサーを買い換える必要がなく、初期費用を抑えつつもサイコンを導入することが出来ます。
また、”Micro”以上の上位機種では、「ANT+」にも対応しているので、もともと「ANT+」を使用している人も、「ANT+」のセンサーに変えようと思っている人も損すること無く使用できます。
「ANT+」と「Bluetooth」とは?
どちらの規格も「無線通信」の規格になります。
「ANT+」は「ガーミン社」の独自規格でしたが、広く使用される様になりいつしかロードバイク界でスタンダードな規格になりました。
対して「Bluetooth」を幅広い業界に使用される汎用規格で、スマホなどの身の回りの製品にも使用されています。
※appleのAir podsもこの規格を使用しています。
それぞれの長所・短所は別記事に任せますが、今後新たに買い揃えるのであれば「Bluetooth」がおすすめです。
スマホやサイコンに接続できるだけではなく、「Zwift」と呼ばれるバーチャル空間を使用したロードバイク用トレーニングゲームをカンタンに楽しむことも出来るからです。
低価格なのに完成度の高いナビ機能が使える
ロードバイクでは、サイクリングロードだけではなく観光地や山など自分が知らないところまでライドすることが多いです。
その際に活躍するのが「ナビ」ですが、今まで高価なサイコンしか使用することが出来ませんでした。
しかし、レザインGPSサイコンは全ての機種にナビ機能を搭載しており、上位機ではスマホさながらのナビが使用可能です。
レザインの「ナビ」方式には3種類あり、上位機種になるにつれて高性能になっていきます。
スマホ通知機能で大事な連絡を逃さない
レザインサイコンは、スマホと連携することで様々な機能を使うことが出来ます。
その中の機能の一つとして、スマホの通知機能があります。
スマホの通知機能は、スマホに来た通知が専用アプリを通じて、レザインサイコンに通知される機能です。
下の画像を見てもらうのが一番早いですね。
スマホからサイコンに送られた際の通知は、音とポップアップで通知されます。
※一部の機種ではポップアップのみ
通知機能を使用するには、予めサイコンとスマホをペアリングさせておく必要があるので、注意してくださいね。
なお通知機能は、専用アプリからOFFにすることも出来ます。
【[2020年]iPhoneで通知の動作を確認したアプリ】
- Gmail
- Line
- Yahoo!防災
- Yahoo!天気
- 電話・メッセージ
レザインGPSサイコン機種ごとの特徴を比較
現在(2020年)レザインの取り扱いのある機種を、表でまとめてみました。
MEGA XL GPS:大迫力の大画面で最上級のパフォーマンス
2018年の7月に新しく発売された機種で、前作の「SUPER GPS」から大きな進化を遂げました。
こちらは、「新コスパ最強サイコン!LEZYNE MEGA XL GPS レビュー!」で熱く語ってます。
MEGAの名前の通り、サイズが大きくなりディスプレイは「SUPER GPS」と比較して、およそ2倍大きくなり、更に液晶がシャープ製のものに変わったため、画質と視認性が大幅に向上しました。
また、前作にもあったナビ機能がアップグレードし、いままでのラインでの表示(フットバスマップ)から道が表示されるマップに変わったことで、見知らぬ土地や入り組んだ場所でもわかりやすくなりました。
バッテリーは驚異の48時間もつので、めったに切れることは無いでしょう。
ブルベでもチャージせずとも使えると思います。
MEGA C:カラー液晶でワンランク上のレザイン
「MEGA XL」と同時に発売された、カラー液晶を搭載したレザインのGPSサイコンです。
ボディサイズは、「SUPER GPS」とほぼ同様のサイズ感になっており、マップナビを「SUPER GPS」に追加してカラー液晶にしたようなモデルです。
スペックや機能は、他のサイコンと変らないのでイマイチおすすめ感は低め。
コンパクトなボディでカラー液晶が欲しい方におすすめです。
SUPER GPS:はじめてのサイコンにピッタリなコスパ最強モデル-
私が初めて買ったLEZYNEのサイコンで、求めるすべての機能を備えており「初めてサイコンを買う」ビギナーにおすすめです。
※2020年現在新機種「SUPER PRO」が出たので、そちらのほうがおすすめです。
おすすめな理由は、「コスパ最強サイコン!!!LEZYNEの「SUPER GPS」レビュー![レザイン スーパーGPS]〜開封編〜」に熱く語っています
当時の自分は、どちらかと言えばナビ機能に重きを置きたかったので、少しでも画面の大きくかつ価格の安い「SUPER GPS」を買いました。
ナビについては、「LEZYNE SUPER GPSのナビ機能を使って鎌倉まで行ってきたよ」でまとめています。
重量は、76gでほぼ重量という重量ではありませんよね。
誤差のレベル。
バッテリーは、24時間持つのでしょっちゅう充電しなくても大丈夫ですし、ちょっとしたブルベにも耐えると思います。
【NEW】SUPER PRO GPS:期待の新星 ベストセラーが満を持しして進化
2020年に満を持しして発売された、パーフェクトレザインサイコン。
「MEGA GPS」が出たあとも、売れに売れた「SUPER GPS」の正当後継機種です。
「MEGA GPS」は、画面もきれいで大きく見やすい!そしてナビがマップで見やすい!と、評判でしたが大きさがネックだったユーザーも一定数いたようです。
という、ユーザーの声が聞こえたのかやっと発売されました。
機能は「MEGA」と「SUPER」をまんま足したようなもの。
まさに「完成形」と、言えるでしょう。
価格も絶妙な設定なので、これから初サイコン・初レザインサイコンの方は、「SUPER PRO GPS」が最もおすすめです。
こちらも「【LEZYNE SUPER PRO GPS】新発売サイコンの長所・短所まとめ!SUPER GPSとどっちが買い?」でレビューしているので参考にしてください。
【NEW】MACRO PLUS:最新版のエントリーグレード
2020年に発売された「MACRO」の正当後継機種「MACRO PLUS」
同時に発売された「SUPER PRO GPS」と同様のフォルムを備え、一見どっちがどっちかわかりにくくなってしまったのは否めない。
しかし、スペックには大きな違いがチラホラ見られ、エントリーグレードとしての棲み分けはしっかりしています。
SUPER PROとMACRO PLUSの違い
SUPER PRO | MACRO PLUS | |
GPS | GPS/Glonass | GPS |
無線規格 | BLE/ANT+ | BLE |
スピーカー | 有 | 無 |
ナビ | マップ/ライン/ターンバイターン | ターンバイターン |
などなど、スペックが抑えられている箇所が存在します。
とはいえ、必要に応じて使い分ければMACRO PLUSも大活躍するでしょう。
MICRO/MICRO C GPS:ベーシックなレザインサイコンを楽しむなら
サイズ・スペックからレザインGPSサイコンの、中間に位置するグレードのサイコンです。
29gと軽量ながら、SUPER GPSと同様のスペックをもち、異なる点はサイズ感のみという特徴を持っています。
「SUPER GPS」と比較して、よりコンパクトなモデルを求める方におすすめです。
とはいえ、画面はどうしても小さくなるので、ナビ機能を存分に使いたいならこのモデルはおすすめ出来ません。
MINI GPS:ミニマムな機能を求めるなら
「最低限の機能さえあれば良い」というサイクリストにピッタリのモデル。
重量29gでライドに必要最低限の機能(スピード/ケイデンス/HR/標高/パワーメータ)と、ナビ機能(ラインナビ)を備えています。
バッテリー時間は10時間あるので、ライドで1日出ても大丈夫でしょう。
価格もアマゾンで12000円ほどのため、学生やとりあえずあれば良いといった方にもおすすめです。
逆に物足りないものとしては、勾配などの詳細の測定が出来ないので、そういった方は「SUPER PRO GPS」などが良いでしょう。
MICRO/Color GPS:ロードバイク以外にもアクティビティを楽しむ方向け
スマートウォッチが流行っていた頃に発売された、レザイン初のスマートウォッチ型サイクルコンピューターです。
「MICRO GPS」をそのまま手首につけられるように専用のアタッチメントが付属している以外は、機能面での違いはありません。
あまり流行らなかったことから、2020年現在後継機は発売されておらず、レパートリーからも外されています。
これから買うなら、他の機種かApple watchを買ったほうが幸せになれると思います。
おすすめの選び方
カンタンにまとめるとこんな感じです。
もし私が、今から初サイコンを購入するなら「SUPER PRO GPS」にします。
まとめ:レザインGPSサイコンはコスパ最強のサイコンだった
サイコンといえばGARMINという牙城を崩しにきたレザイン。
「アクティビティサイコン」をコンセプトとしたレザインが参入することで、より市場が活発になり素晴らしい製品であふれるようになりました。
「アクティビティサイコン」にふさわしい丈夫・堅牢さを兼ね備えながらも設計にこだわることで、非常に優れたコストパフォーマンスをレザインGPSサイコンは実現しました。
サイコンがあるとライドが一味違ったものになるので、この機会にレザインのGPSサイコンと一緒にライドにでてみるのはいかがでしょうか?
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初めまして!
楽しく読ませていただいています。
レザインのメガgpsの購入を検討しているのですが、バックライトは常時点灯可能なのでしょうか?
返信いただけると嬉しいです。
はじめまして!そらまめさん
コメントありがとうございます!
確認しましたが、常時バックライトONは可能です!
マニュアル上は「夜間常時点灯〜」との表記でしたが、前作のSUPER GPSでは昼間でも常時ONできたので、今作もできるかと思います。
明日また確認して見ますね
日中でも常時点灯可能でした!
確認していただきありがとうございます!
wahoo elementかレザインmega gpsで悩んでいるのですが、レザインがコスパ良すぎて驚いてます笑
elementも確かに人気ですよね!自分も悩みました
価格が4万円してしまうのがネックですよね
2万円程出してまで、機能にそこまでの差がないと思ったので、自分はMEGAにしましたよ