どうもこんにちは!u’uchu(@uuchu_space)です!
「Prime」ホイールといえば「カーボンホイール」が有名で、最近は周りでもちょくちょく見かけるようになりましたが、実は「アルミホイール」も出ていて評価も高いの知っていましたか?
私も通勤用のロードバイクに旧作品の「Prime Race」を使用していますが、普段遣いできるんじゃないかというほど使用感は優れています。
そんな「Primeシリーズ」の「アルミホイール」が、この度モデルチェンジしたとのことで早速レビューしていきます。
では、「Prime Baroudeur」の長所・短所をしっかりとレビューしていきたいと思います。
※本レビューで使用するBaroudeur(V1)はWiggle CRC提供のものです。
Prime Baroudeurの基本スペック
基本スペックは、Wiggleなどの商品ページを見ればわかることなのですが、海外サイト特有の分かりづらさがあるので、まとめてみました。
特徴
- 価格:¥29000(定価)
- 重量:リムブレーキモデル1516g(F:661g R:855g)
- 重量:ディスクブレーキモデル1585g(F:730g R:855g)
- リムハイト:26mm(ディスクブレーキモデル:30mm)
- リム幅:内側 19mm/外側 23mm(ディスクブレーキモデル:外側 22mm)
- ハブ:「R020」( 7075アロイハブボディ/ABG(Anti Bite Guard))
- ベアリング:日本製ベアリング
- スポーク:Pillar PDB 1415、ダブルバテッドスポーク
- チューブレスレディ(テープ済)
- 対応タイヤ:クリンチャー/チューブレス
- SHIMANO/SRAMの9/10/11Sに対応(カンパは別売りのハブボディが必要)
詳しく見ていきましょう。
ホイール重量が1500g台はZONDAと一緒
Prime Baroudeurの重量は、以下です。
リムブレーキモデル:1516g(F:661g R:855g)
ディスクブレーキモデル:1585g(F:730g R:855g)
ブレーキモデルによって違いはあれど、どちらもおよそ1500g台
これは、カンパニョーロのホイールだと「ZONDA」の1540gを凌駕しています。
「ZONDA」はプロも練習用ホイールとしてするほど完成度が高く、一般サイクリストもホイールを買い換えるときの選択肢としてよく挙がります。
6万円する「ZONDA」と単純に価格とホイール重量で比較すると、2万円台で購入できる「Baroudeur」は破格とも言えます。
BaroudeurはR020ハブを使用
Primeホイールでは、2種類のハブが使用されています。
- R010/RD010
- R020/RD020
※”D”は、ディスクブレーキモデルに使用されます。
R010は上位モデルになり、R020は下位モデルのハブになります。
また、”D”の型番はディスクブレーキモデルに使用されるもので”無印”との両者に違いはありません。
Baroudeurに使用される「R020」ハブは、カーボンホイールの「RR-V2」シリーズにも使用されています。
使用感は後ほどお伝えします。
リムブレーキモデルとディスクブレーキモデルでリムが違う
- リムハイト:26mm(ディスクブレーキモデル:30mm)
- リム幅:内側 19mm/外側 23mm(ディスクブレーキモデル:外側 22mm)
ディスクブレーキでは当たり前なのかもしれませんが、リムブレーキに乗らない私にとっては初耳でした。
言われてみればそのとおりなのですが、リムブレーキ部分がない分ハイトを高くできるのは当然ですね。
リムのデザインも違う!
また、ハイトが違うだけじゃなくデザインも違うようです。
「リムブレーキモデル」では、通常のよくあるデザインですが「ディスクブレーキモデル」では全体がブラックでシックなデザインになっています。
一見カーボンホイールにも見え、足元が映えかっこいいですね。
最先端の”C19”リムホイール
一昔前までロードバイクのタイヤといえば「23C」のタイヤが一般的でした。
しかし、今では同じ空気圧であれば「25C」タイヤのほうが転がり抵抗が少ないということで、「25C」のタイヤがスタンダードとなっています。
その都合で、リム側もタイヤサイズに合ったパフォーマンスが出せるよう幅が広くなりつつあります。
その流れをくみ、最近のホイールは「C19」のリム打ち幅の物が増えてきておりBaroudeurでも採用されています。
Prime Baroudeur:開封
いよいよBaroudeurを開封していきます。
箱はよくあるホイールの梱包です。
付属品は以下です。
- クイックリリース✕2セット(QRスキュワー)
- 8/9/10s用スペーサー
- チューブレスバルブ✕2
- スペアニップル・スポーク✕4
- 簡易取扱説明書
Baroudeurの外観
ルックスは目立たず、一般的なアルミホイールといったところです。
Baroudeurホイールは、良くも悪くもSHIMANOのように控えめな外見になっています。
好みが分かれるところではありますね。
ホイールに刻印されている「ロゴ」は、デカールではなくプリント?でした。
たいていホイールのデザインはデカールで装飾されており、剥がれ落ちるのが欠点でした。
直接印字されていることで、剥がれ落ちる心配は低いので高ポイントですね。
控えめな印字もシックで個人的には好きです。
リムの溶接はイマイチ
写真では分かりづらいですが、リムの接合部は溶接が甘く段差や隙間があります。
Prime Raceのときもそうでしたが、溶接の精度はいまいちです。
R020ハブは外見上の特徴は無し
気になるハブ部分ですが、外見上これと言った特徴はありません。
なお「R020」ハブは、Jベンドスポークのため<右>の写真の様になっています。
【”Jベンドスポーク”とは】
”Jベンドスポーク”とは、頭の部分が「J」の字に曲がっているスポークのことを言います。
一般的に安価に手に入るため、完成車付属のホイールではよく使用されます。
弱点としては、J字の首に当たる曲がっているところが折れやすく、また剛性も低めであるという点です。
チューブレス用リムテープは装着済み
Baroudeurはチューブレスレディホイールのため、チューブレステープを貼ることでクリンチャータイヤだけではなくチューブレスタイヤも使用することが出来ます。
ちなみに購入時点で、既にチューブレステープが貼られているので追加で購入する必要はありません。
また、クリンチャータイヤを使用する場合も、チューブレステープが貼られているまま使用可能です。
誤差はなさそうですね。当たり前ですが。
ノギスなんて便利な工具がなかったため、手持ちの定規で図りましが測定にはかなり手こずりました・・・
近いうちにノギス買います。
Prime Baroudeurの実走レビュー
今回使用した環境はコチラ
- バイク:Bianchi Via Nerone7(エントリーグレードバイク)
- タイヤ:MICHELIN Power Competition 25C
- 比較対象ホイール:完成車付属ホイール(鉄下駄も鉄下駄)
本ホイールの購入を考えている方は、ビギナーの方で初めてホイールを買い換える方が多いのかな?と思い上記の設定でレビューしていきます。
ちなみにホイール交換には「スプロケットの交換」も必須です。
下記記事で解説しているので、合わせて参考にしてください。
長所1:+5km/h平均速度がアップした
恐らく一番気になるところであろう「速度」の問題ですが、はっきり言って「合格」点です。
完成車付属のホイールですが、とにかく重くハブの回転も悪かったので漕いでも漕いでも進みませんでした。
この状況で普通に漕いで平均22km/hくらい。遅い。
そして一生懸命漕いでもMAX30−40km/hが精一杯な感じでした。
対してBaroudeurは、まず軽い!重量が1516gなのでおよそ2.2kgの鉄下駄と比較すれば歴然の差です。
また、ハブも完成車の無名のものと異なり、Primeのカーボンホイールにも使用されるちゃんとしたハブなので、スルスル滑るような回転を見せてくれて抵抗なく進む事ができます。
普段通り漕いでいるだけでも、気づくといつの間にか30km/hを平均で出せていました。
感覚としては、25km/hを過ぎたあたりからスーッと駆け上がるような回転を感じます。
ギアでいうと1.5枚位は軽くなった印象です。
長所2:振動吸収性が上がった
鉄下駄ホイールのときは、道路の段差やデコボコをもろに拾い時折突き上げるような振動に悩んでいました。
短い乗車距離でも衝撃は苦痛でストレスです。
これが長距離走るようになると、弱い振動でも積み重なって大きな疲労につながるので侮れません。
対してBaroudeurでは、「C19」化によるワイドリムのおかげか、ホイール自体の柔軟性かわかりませんが明らかに振動吸収性が上がりました。
今までは道路のデコボコを”リム”で受け止めている様な印象だったものが、”タイヤ”で受け止めている様な印象に変わりました。
恐らく、ワイドリム化によって安定性が向上しタイヤ自体の剛性も上がったため、振動をしっかりタイヤが受け止めてくれるようになったように思います。
長所3:使いやすいくらいの剛性
振動吸収性が良い、とはいえ剛性が弱いというわけではありません。
たしかに、カッチカチではありませんが、漕いでいる力が逃げていったりたわむようなことはありませんでした。
試しに長めの直線でダンシングをかけてみましたが、ホイールがぐにゃぐにゃになるような感じはしませんでした。
ただこのあたりは、体重やフレームとの相性も大きいので参考程度にお願いします。
短所1:リムの摩耗サインがなくなったのは残念
ホイールのリムはブレーキングのたびに削られるため、消耗品です。
そのため、交換するタイミングが現れるのですがそれを判定するためにリムに「ポッチ」が空いているものがあります。
以前のPrime Raceでは、それが有ったのですがBaroudeurではなくなってしまいました。
ブレーキは命に関わるところなので、適切な時期に交換したいものですから、目安がわかったほうがありがたいです。
短所2:溶接面は機能に影響が出るほどではない
開封レビューで、リムの溶接部の精度について触れました。
実際に走行してチェックしましたが、走行性能に影響するほどではなさそうです。
もちろん個体差があるので一概には言えませんが、少なくとも私が所有しているものでは、ブレーキが効かないなどの影響はありません。
短所3?:タイヤがめちゃめちゃはめにくい
Baroudeur自体の短所というわけではないのですが、チューブレスレディということもありタイヤをはめるのにめちゃくちゃ苦労しました。
メーカー公式のタイヤ幅は「25-30C」なので25Cを装着したのですが、まー大変。
まずリムに両サイドビードを上げるのに一苦労でした。最終的にはタイヤレバーを使用してなんとか装着しましたが、ここまで大変だったのは初めてでした。
※タイヤレバーを使用してのビード上げは非推奨
そして、問題はタイヤをハメ終えた後に膨らませても上手くビードがリムに引っかからない箇所があり、デコボコのタイヤになってしまったこと。
最終的には試行錯誤を繰り返し、空気圧を上げることで解決できましたが、「25C絶対ハマらないんじゃね!」と勘違いするほどハマりませんでした・・・
繰り返しますが、Baroudeur自体の短所というよりかは、「タイヤとの相性」や自身のテクニックの問題だったと思います。
個人的には、初めてホイールを買い換える方は「28C」で「MICHELIN POWER ENDURANCE」以外が良いのかな?
短所?:ラチェット音は小さい
Primeのホイール全般に言えることですが、「ラチェット音は小さい」です。
イメージとしては、「・・・カチカチカチカチ」です。
一部のユーザーには、カンパのような爆音ラチェット音が人気なのであえて挙げました。
Baroudeurレビューのまとめ
Primeから新発売された「Baroudeur」をレビューしました。
Primeのホイールは全般的に情報が少なく、購入には二の足を踏んでしまいます。
「Baroudeur」は、レビューを通して以下の人におすすめできると思います。
- 完成車から初めてホイールを買い換えるビギナー
- クライム用のサブホイールが欲しいサイクリスト
- 通勤・通学用ロードバイクのホイールを探しているサイクリスト
Prime Baroudeurは、Wiggleで購入する事ができます。
初めて購入する際は、以下の記事も参考にしてください。
以上「Prime Baroudeurレビュー」でした。
[PR]提供:Wiggle CRC
初めまして、私もこのホイールとIRCのフォーミュラプロを購入したのですが、前後ともリムの継ぎ目からエア漏れします。普通にはめて空気を入れるとパチパチと小気味よくビートがあがりタイヤに空気が入るのが分かるのですがリム継ぎ目よりエア漏れがします。前輪は片面、後輪は両面、今までリムの継ぎ目なんて気にしたことなかったのですが爪が引っ掛かります。この状態でシーラント入れてエア漏れは解消しますか?
>>>。。。>゜))))彡さま
はじめまして!コメントありがとうございます!
リムのつなぎ目は、記事中でも指摘している通り「甘い」と言わざるを得ません・・・
程度がわからないのでなんとも言えませんが、”リムから”となるとシーラントでどうにかなるレベルでは無いのでは無いでしょうか?
ただ、明らかにエアもれがそこから発生しているというのであれば、それは初期不良に間違いないので交換をオススメします!
解決にはなりませんが・・・
ゆうさん。
ご返事ありがとうございます。先日、プロショップに持ち込み見てもらったのですがリムの継ぎ目からのエア漏れは致命的でチューブレスホイールとしての品質を満たしてないのでシーラントを入れても何をしても無理だそうです。
特に後輪は爪がガッチリ引っ掛かるほどズレており事故が起きてからでは遅いのでクリンチャーとしても使わないほうが良いと言われました。とりあえずCRCと返品の交渉をしてみます。
>>> 。。。>゜))))彡さま
やはりプロショップでもそう言われましたか….
残念ですが、事故になる前で良かったですね。
手間とは思いますが返品交渉頑張ってください!
また、もしよろしければ、同じような症状で悩まれてる方向けに、画像など寄贈していただけないでしょうか?
きっとその方の助けになると思います!
実は家の隣に大手プロショップの店長さんが住んでおりタイミングよくつかまったので、改めて見てもらったのですがチューブレスとしては多分無理でリムの継ぎ目は砥石のようなもので研磨しある程度、補修は可能みたいですがプロショップとしては売り物にならない即返品レベルだそうです。
因みに画像はどうやって添付するんですか?
>>>。。。>゜))))彡さま
すごい!サイクリストとしては恵まれた環境ですね!
プロショップの店長さんがおっしゃるなら、なお間違いなさそうですね・・・
CRCにぜひ対応してもらいたいですね!
画像は
・twitterをやっていれば、フォローしていただいてDM等でお送りいただく
・コメント入力の際に登録していただいているメアドに私が空メールを送り、返信していただく
方法かな?と思います!都合の良い方を教えて下さい。
記事にて報告させていただきます。
空メール送って頂ければ動画送りますよ。でも7/24にCRCのカスターにメールし、返事か来たのが8/2、以後、翌日には返事がきますが、返品保証フォーマット送れとか画像送れとか、最後、エア漏れしてる動画まで送らされ未だに解決しません。もう、ほんと疲れます。
>>>。。。>゜))))彡さま
なかなかの対応ですね;;
海外通販であるゆえに返品するのも大変ですね
がんばってください!
後ほどメール送らせていただきます!
ゆうさん。
動画送りました。届いてますか?
所有者から見たあの動画、どう思いますか?
CRCとは一向に話が進まないので解決策があればと思ってます。
>>> 。。。>゜))))彡さま
すいません、忙しく返信を忘れていました。
動画拝見しましたが、明らかに使用できる物では無いと思います。
特に「チューブレスレディ」を謳っているのであれば、致命的ですね。
あの動画を見せても全く動きが無いのでしょうか?
お疲れ様です。
この件、7/23にCRCカスタマーにメールしてから未だに解決しません。
8/5にCRCに動画を送った後、8/6に返事があり製造元に動画を送り3~4
日で返事が来るとの事でしたが、12日まで待っても返事が無い為、催促すると判断には14日営業日かかることもあると返事がきました。もうほんと疲れました。
https://youtu.be/pgRFpPGtfmo
https://youtu.be/deonEPIj95o
一応、前輪、後輪のエア漏れ動画をYouTubeにUPしてみました。
本来、ここまでしたくなかったのですが、皆様の参考になればと思います。
感想お聞かせください。
コメントいただいてから長く経ってしまいましたが、展開はかわりましたか?
動画を見たかんじだと、やはり不良品のようにみえますね
はじめまして。無限といいます。
今回このホイールが激安だったので購入しました。懸念だったのはリムの段差でしたが、前後とも目視では継ぎ目が分かるものの指で触った限りでは段差は分かりませんでした。
もしかしたら改良されているのかもしれません。
コメントありがとうございます!
私が手にしたのが少し前なので、改善されたのかもしれませんね!
欠点が改善されると、ますますこのホイールのコスパが良くなりますね!