こんな悩みに答えます。
ちなみに私は、ロードバイク含めスポーツバイク歴10年以上で、かつてノーヘルでロードバイクに乗っていたこともあります。
これらの経験を踏まえて、出た【結論】を元に紹介します。
結論:ロードバイクの『ヘルメット』は着けなくてもいい!でも着けたほうが絶対いい!
まず結論から
- ノーヘルでロードバイクに乗っても『法的には大丈夫』
- 現時点では、ロードバイクの『ヘルメット着用』は自己責任です。
- でも、着けたほうが間違いなく良い
当然ですが、「ヘルメット」は着けないよりも着けたほうが良いです。
とはいえ、着けたくない理由も色々ありますよね。
詳しく一緒に見ていきましょう。
法律的にロードバイクでノーヘルって大丈夫なの?
まず「法的な観点」の話をさらっと知っておきましょう。
難しい話題はないので、安心してください。
ロードバイクでは、バイクと異なり「ヘルメット」の着用は現時点で義務化されていません。
ですので、「ノーヘル」だったとしても法律違反になることはありません。
一部の都道府県では、ヘルメットの着用が強く奨励されているところもあります。
たとえば東京都では、「高齢者」や「児童」は強く奨励されています。
ですが、”努めなくてはならない”という文言の通り、必ずしなくてはいけない”義務”とは異なり、また罰則もありません。
ロードレースではどうなの?
プロロードレースの世界では、現在「ヘルメット」の着用は絶対条件です。
また、アマチュア・ホビーレースもブルベもほとんどのイベントで「ヘルメット」の着用が義務化されています。
今でこそプロレースでは「ヘルメット着用」が義務化されていますが、一昔前まで「ノーヘル」でした。
そのきっかけは、とあるレースでのクラッシュにあった一人のレーサーの死亡事故が発端だったそうです。
「ヘルメット」で怪我を防げるの?
しかし、実際に「ヘルメット」をかぶったからと言って、怪我を防げるのでしょうか?
自転車事故による死亡の7割が頭部への損傷がある
上記グラフは、平成27年〜平成29年の都内で発生した自転車事故死亡者の損傷部位を調べたものです。
これを見ると、体の中でも僅かな面積の【頭部】への損傷が死亡者の7割を占めている事がわかります。
また、警視庁が発表した「平成29年度における交通死亡事故の特徴等について」では、【ヘルメット非着用者は着用者と比べて致死率が3.3倍である】とのエビデンスがでており、ヘルメットの着用はかなり有効であると言えます。
>>平成29年度における交通死亡事故の特徴等について|警視庁
事故を起こしている人の割合は「30〜50歳」が多い
15歳以下 | 16歳から19歳 | 20歳から29歳 | 30歳から39歳 | 40歳から49歳 | 50歳から59歳 | 60歳から64歳 | 65歳以上 | 計 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1当件数 | 279 | 360 | 598 | 481 | 490 | 343 | 135 | 585 | 3,271 | ||||||||||
2当件数 | 771 | 604 | 1,319 | 1,651 | 1,686 | 1,291 | 453 | 1,819 | 9,594 | ||||||||||
合計 | 1,050 | 964 | 1,917 | 2,132 | 2,176 | 1,634 | 588 | 2,404 | 12,865 | ||||||||||
構成率 | 8.2パーセント | 7.5パーセント | 14.9パーセント | 16.6パーセント | 16.9パーセント | 12.7パーセント | 4.6パーセント | 18.7パーセント | 100.0パーセント |
ちなみに事故を起こしている人の年齢分布ですが、上記の表は「年齢層別の自転車事故件数」をまとめたものです。
年齢別で一番多いのは「65歳以上」の高齢者ですが、その次に多いのは、「40−49歳」の方です。
しかしこのデータからわかる重要なことは、ほぼ年齢に関係なく自転車事故は起きているということ。
「自分は事故なんか起こさないから関係ない」「子供と年寄りだけでしょ」と思うかもしれませんが、確率・頻度的にはほぼ一緒なので関係なく皆等しく事故る時は事故るのです。
わかっているけど「ヘルメット」を着けたくない理由
とはいえ、「ヘルメット」を着けたくない気持ちもわかります。
それぞれに対する問題を対策を一緒に見ていきましょう。
「ヘルメット」を着けたくない理由は、こんなところでしょうか。
- ヘルメットが似合わない(※キノコみたいに頭がでっかくなる)
- ヘルメット自体がカッコ悪い
- ガチっぽく見えるのが嫌だ
- セットした髪が崩れるのが嫌だ
キノコ頭になって「ヘルメット」が似合わない
ロードバイクのヘルメットは、実際かぶってみると「なんだか”もっさり”していてカッコ悪い・・・」と思ったことあるはず。
実際それで「かぶるのをやめてしまった」「かぶりたく無くなった」という人も多いです。
その原因は、アナタの頭が「日本人型」だからです。
ヨーロッパ系の人種と日本人では体格が違いますから、当然頭の形も異なります。
しかし、自転車物品の殆どは「ヨーロッパ系基準」のモノばかり・・・そのため、日本人がそのままかぶってしまうと”シックリ”こないのです。
なので、以下のポイントに気をつけて選んでみてはいかがでしょうか?
- 日本人頭は、”丸くて幅広” → ヘルメットは深く、横が狭い(薄い)のがオススメ
- 必ずフィッティングしよう! → サイドがあたって入らなかったりするよ!
- 高くて手が届かないなら、まずは安いのでも大丈夫!
- JCFマーク(日本自転車競技連盟)もしくはCE(米国消費者製品安全委員会など)認証があると、なお安心できる
- レースに出るならJCFマークが必須のところも
こんなポイントに気をつけてヘルメットを選んでみてください!
詳しくは、「ロードバイクのヘルメットはどう選ぶ?選び方とサイクリスト愛用のメーカーを紹介」の記事で解説しています。
私の愛用している「KASK:Mojito」は、スッキリしたフォルムに頭の両サイドが薄めに作られているため、キノコヘアになりにくいのでおすすめです。
ヘルメット自体がカッコ悪い
ヘルメットは普段かぶり慣れない上に、どうしても”スポーツ感”が強く出てしまうため周りからの”浮き”が出やすいもの。
それ故「ヘルメット自体がカッコ悪い」と感じてしまうのです。
しかし、実はこんなカジュアルなヘルメットもあるんです。
GIRO「ASPECT」の特徴は、スッキリとしたフォルムに加えマットなカラーリング、そして”ツバ”にあります。
特にマットブラックは、遠目で見るとまるで帽子をかぶっているかのような見た目に仕上がるので、ヘルメットのようなあからさまな存在感がありません。
また控えめに飛び出た”ツバ”は、布生地のためおしゃれ重ね着を演出できます。
セットした髪が崩れるのが嫌だ
安全帽やバイク・・・どのヘルメットに限らず、被り物をかぶったあとは髪型がぺちゃんこになってしまいます。
ロードバイクのヘルメットは、風穴が空いており密閉式のヘルメットと比べ跡が残りにくいと言われていますが、それでも多少は崩れてしまいます。
この問題を劇的に変える案としては、こんなものが挙げられます。
- 到着した先で再度セットし直す
- 思い切って髪型を変える →ツーブロック+ショート・パーマ+無造作ヘア など
「セットし直す」もしくは「セットの手間が少ない髪型にする」という方法になります。
まとめ:ヘルメットは着用したほうがいい!
自転車事故は、いつ起こるかわかりません。
自分が起こすかもしれないし、被害者になることだってあります。
そんなときに自分の命を守るために、必ずヘルメットを着用するようにしましょう。
以上「【解決法アリ】ヘルメットなしでロードバイクに乗っていいの?」でした。